最安値は5円の駄菓子が!60年以上の歴史のある駄菓子屋 尼崎の『さかうえ菓子店』 尼崎市
尼崎市上坂部で60年以上続く駄菓子屋『さかうえ菓子店』へ取材に行ってきました。
スーパーなどがあるフレアージュ塚口というマンションの1階にお店を構えており、今は3代目の店主が営まれています。
店主の曾祖父母がたばこと草履を扱うお店からスタートし、近くにあった上坂部市場から25年前マンションが出来た際にこちらへ移転されたそう。地域にはほかにも駄菓子屋がたくさんあったそうですが、今はほとんどなくなってしまったそうです。
明るく広い店内には、昔懐かしいお菓子やおもちゃ、そして新しいものがぎゅうぎゅうに陳列されています。
それを見ると、子どもの頃100円玉を握りしめて兄弟や友人と駄菓子屋を訪れた思い出が一気によみがえり、ワクワクした気持ちになりました。
自分の好きなお菓子を見つけるたびにテンションが上がってしまい、「なつかしい~。これが美味しいんよな」とついついつぶやいてしまう筆者(笑)。
真ん中にある「ココアシガレット」は、たばこを連想するパッケージに砂糖・ココア・ハッカを原料にした紙巻きたばこ状のラムネ菓子で、よくテレビで見た俳優さんのまねをしながら食べていました。
駄菓子屋では好きなものを1個から買えるのが嬉しくて、子供時代は所持金とにらめっこしながらお金の計算を必死に頑張っていました!
値上げの波は駄菓子にも押し寄せており、昔より少しずつ値段が上がって行っているそうですが、「10円」や「17円」の数字を見るとお店の“企業努力”が感じられて、感謝の気持ちがふつふつと湧いてきます。
このあたりの「焼肉さん」や「蒲焼さん」シリーズは今も大好きで、しょっちゅう購入しているお菓子たちです♪
さすがに「10円」より安いものはないですよね?と店主にうかがうと、なんとレジ横に「5円」のお菓子を発見!!「正直利益はほとんどないのですが、お客さんや子供たちの喜ぶ顔がみたい」と続けているそうです。
取材時には、小学生から中学生になった現在も遠くから自転車で通っている男子中学生のお客さんの姿もありました。店主との世間話を楽しんでいる姿を見て、ここはお菓子を売っているだけではなく、地域の方や子供たちの居場所にもなっていることを実感。
筆者も店主の優しい笑顔や居心地の良さの虜となり、いつまでもここにいたいと思わせていただきました。
お店に入ってすぐのところには、最近作ってみたという「おかしのお弁当」なるかわいらしいものが販売されていました。
家に帰って開けてみると、135円でこんなにもたくさんのお菓子が入っていました。自分で好きなものを選ぶのはもちろん楽しいですが、普段自分では選ばないものも入っていたので、面白かったです。
お子さんはもちろん、昔を懐かしんで“大人買い”する大人もおられるそうで、いつまでも存続してほしいお店の一つだと強く感じました。
場所
さかうえ菓子店
(尼崎市上坂部3丁目11-1フレアージュ塚口)
営業時間
10:00~18:00
定休日
木曜日