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県高校新人大会 バスケットボール女子 大分が躍動し、王者奪還 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

大分県高校新人大会

1月13日 佐伯中央病院アリーナ

女子決勝

大分103(31-25、27-24、24-19、21-24)92明豊

 

 バスケットボール女子の県高校新人大会で、王者奪還を目指す大分が明豊を103-92で下し、2年ぶり4度目の優勝を果たした。攻撃の美学を貫いた一戦に井場田卓監督は「これまでやってきたことを出せた試合だった。選手はよく頑張った」といたわった。

 

 試合開始早々、緒方愛実(2年)が魅せた。第1クオーター(Q)だけで19得点の圧巻のパフォーマンスでチームを勢いづけ、一気に主導権を握った。1対1の強さに自信を持つ緒方は、「自分がチームを引っ張る」という強い責任感と自信を体現し、果敢に仕掛けた。その勢いは試合を通じて途切れることなく、大分は常に優勢を保ちながら点差を広げた。

 

35得点でチームをけん引した緒方愛実

 大分にとって、この勝利は特別な意味を持つ。昨年10月末にあった全国高校選手権大会(ウインターカップ)県予選の準決勝で敗北を喫し、県内のタイトルから1年間遠ざかった悔しさがあった。そこから始まった新チームは、この大会に照準を定め、準備を重ねてきた。井場田監督は「自分たちが王者だという自信を持てるように、圧倒的な力を見せることが大事」と選手たちに呼びかけ、選手もその思いに応えた。攻撃力に磨きをかけ、全員が「走る」チームをつくり上げた井場田監督の指導は、この日の試合において見事に結実した。

 

 「攻撃こそ最大の防御」。この信念が、試合の随所で輝いた。練習の大半を攻撃に費やしてきた大分は、守備の場面でも攻撃の意識を忘れなかった。相手にプレッシャーをかけ、速い攻撃に転じた。この試合、緒方が35得点でチームをけん引する中、第4Qにファウルアウトした後に主役の座を引き継いだのが前田桜(2年)。連続8得点で相手の反撃を封じ、27点を挙げる活躍で勝利を確実なものにした。また、前述の2人と共に中学の頃からプレーする阿南希美、渡辺結花の2年生も要所で3点シュートを決め、存在感を示した。

 試合後、緒方は「今年は県内の全タイトルを取る」と語り、さらなる飛躍を誓った。この日の勝利は新チームにとって最高のスタートとなった。

 

2年ぶり4度目の優勝となった

 

 

(柚野真也)

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