5人の女優の新ユニット「平凡パンチライン」が第一弾公演『Wife is miracle~世界で一番アツい嫁』を上演 シソンヌじろうも参加
2025年6月19日(木)~6月29日(日)本多劇場にて、平凡パンチラインvol.1『Wife is miracle~世界で一番アツい嫁』が上演されることが決定した。
今作が記念すべき第一弾公演となる“平凡パンチライン”とは、5人の女優が創案し、企画から参加する公演。舞台ウーマンリブvol.16『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』や映画『サンセット・サンライズ』などを手掛け、ドラマ『新宿野戦病院』や『不適切にもほどがある!』が数々の脚本賞を受賞した宮藤官九郎が、「どんな役をやってみたいか?」というお題をなげ、5人がリクエストした人物像をもとに設定を起こし、相関図とプロフィールを作成。そこにさらに女優自らが肉付けして出来上がったバカバカしくも厚みのあるキャラクターたちを、さらに宮藤が物語の中で輝かせていく、まったく新しい形で作品を創り上げていく。
演出は女優・演出家として活躍し、2023年の舞台『阿修羅のごとく』にて第30回読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞した木野花。女優を演出したらその生々しさは右に出るものはいない、唯一無二な存在だ。
ゲストとして迎えるのは、2014年キングオブコントで優勝、2024年は決勝審査員を務め、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』やドラマ『アンサンブル』など俳優としての活躍も目覚ましい、シソンヌじろう。大人計画公演には初参加となり、5人の女優の相手役として様々なタイプの人物を演じ分ける。
“平凡パンチライン”のユニット名を冠した女優たちは、昨年舞台『峠の我が家』やドラマ『マウンテンドクター』に出演し、舞台『しばしとてこそ』の開幕が迫る池津祥子。昨年の宮藤作・演出の舞台、ウーマンリブvol.16『主婦 米田時江の免疫力がアップするコント6本』にも出演し、舞台『Lovely wife』を控える伊勢志摩。舞台『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』やドラマ『東京の雪男』に出演、今年は舞台『年下彼氏~君のとなりで~』が近づく宍戸美和公。昨年の舞台『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』、『ゾンビいまさら』に出演し、現在は舞台『消失』に出演中の猫背椿。舞台『シラの恋文』やドラマ『新宿野戦病院』に出演、昨年の舞台『ケレン・へラー』では主演を務めた中井千聖の5人。どんな公演になるのか楽しみにしよう。
コメント
■作:宮藤官九郎
また新しいことやるのか、それが率直な感想でした。
50代50代50代50代20代。大人計画の怪女優5人からのオファーを断ったら呪い殺されそうだし、大好きなシソンヌじろう氏も出るっていうし、演出は木野花さんだし、こんな機会は滅多にないし、どうせなら、いつもと違うプロセスを踏みたい。
そこで5人に「どんな役を演じてみたいですか?」というアンケートを取り、その回答からキャラクターを膨らませ、今、物語を組み立てています。
宍戸さんの「90歳のユーチューバー」という回答以外は、ほぼ活かせそうです。
普段バイプレイヤーとして、数多の現場を支える頼もしい我が女優陣が、思い切りど真ん中で、本気で輝いている姿を想像して、今から楽しみで仕方ありません。
■演出:木野花
大人計画の女優陣とみんな大好きシソンヌじろうさん、作宮藤官九郎さん、贅沢過ぎないか? と興奮する間も無く「みんなで、企画の段階からアイデア出しあって」! と追い打ちをかけてきた。
以前、こういう取り組みで芝居作りしていたので、このメンバーでミーティングしたらどうなるんだろうとさらに期待が膨らみました。
予想を超えるミーティングの盛況さでした。このアイデアにこの人ありとばかりに飛び出すアイデアが面白過ぎて、宮藤さんはどこを削るんだろうといらぬ心配をしながら、手に汗握る気持ちで出来上がる時を待っています。
ノドがカラカラです。
■じろう(シソンヌ)
大人計画の舞台に出れる日がくるだなんて。
しかもお姉様5人と僕だけだなんて。
稽古初日、伊勢さんに「更衣室じゃなくてあたしたちの目の前で着替えなよ」って言われて、池津さんに「姉さん、それはかわいそうですよ〜。私達で着替えさせてあげましょうよ」って言われて猫背さんに無理矢理脱がされて、裸で立たされて指差して笑われて、宍戸さんに「明日からブリーフで来ること」って言われて、中井さんにおちんちんを小指でちょんっ、てされて、5人がゲラゲラ笑う。なんてことにならなければいいな、と思ってます。
楽しみです。
■池津祥子
今回の公演、役者たちが企画から関わっております。それぞれどんな芝居がやりたいのか、ユニット名は︖
タイトルは︖ チラシデザインは︖ と、あーだこーだ、たまに脱線暴⾛しつつも楽しい会議の⽇々。
「こんな芝居でこんな役をやりたい︕」と宮藤さんに欲望詰め込みまくった案を伝えました。
初めて⽊野さんの演出を受けられるのも楽しみです。どんな稽古になるのか‥⼤量の汗をかく覚悟は出来ています︕
そしてみんな⼤好きじろうさん︕ 芝居でご⼀緒できるなんて︕ 今からワクワクしております。
この座組。もうすでに⾯⽩くなる予感しかしておりません。どうぞご期待ください。
■伊勢志摩
あんまり主体性というものがありません。
面白そうなものに近づいていくだけ。その後は波に飲まれる感じで事が進んでいきます。
普段、あんな役こんな役、やってみたーいなんて安い感じで口にしてるけど、いざ正しく尋ねられると結構困るものです。結局アイデンティティとは真逆のキャラを答えてしまうのでした。
でも、つまり決死です。できるかどうかわかんないし、クールなじろうさんの素顔を垣間見たいし、木野さんのパワー演出に答えたいし、覚悟を持って挑みます。
あ、大げさでしたね。楽しく楽しくやっていく所存です。
■宍戸美和公
みんなの憧れ‘’じろうさん”と舞台を共にすることが出来るなんて嬉しすぎる、(客席から)観たすぎる。一秒も無駄にせず全細胞を動員して舞台に挑め、私。などと思ってはおります。少々残念な頭と体力の衰えを感じている宍戸が、舞台にどう嵌まっていくのか不安もあります。‘’コワ楽しい”が今の心境です。
■猫背椿
劇団に入った頃はぴあ(情報誌)に掲載された次回公演のあらすじを読んで『ああこんなお話をやるんだな』と知ったものでした。今回初めて、内容について事前に色々な相談をできる機会があり、ほかの女子たちの意見を聞くのはとても興味深かったです!
大好きなじろうさんをお迎えしてどんな風に転がるのか、どんな風に宮藤さんや木野さんが転がしてくださるのか、自分はどんな風に転がるつもりなのか、今から楽しみです♡
■中井千聖
楽しかったです! って、まだ稽古もしてないのに言いたいくらいです。
打ち合わせをしていく中、アイデアが溢れて止まらない先輩方と、それを即座にまとめ上げる宮藤さんの創造性に震えつつ、笑いが止まりませんでした。稽古場ではどうなってしまうのでしょうか。じろうさん、先輩方はもちろん、演出の木野さんの一挙手一投足にも大注目できっと目が足りないだろうな…にやにやしてきちゃいます。
こんな贅沢づくし、心配は何もないです。
存分に学び、笑いたいと思います。