スリーコインズがこっそり「おにぎり」の販売を開始してた! 税別300円のおにぎりは雑貨屋と侮れないウマさ
大手雑貨ブランドのスリーコインズ(3COINS)は、2025年2月から東京・原宿の本店限定で、ある食品の販売を開始した。それはここ1~2年、急激に店舗が増えている日本の国民食のひとつ。
そう、おにぎりである。日本のファストフードにして、弁当・昼食の定番。最近は上質な食材を具にした高級おにぎり専門店まで登場し、トレンドになっているおにぎりを、スリコはどう料理したのか? 実物を食べてみました!
・原宿本店だけじゃない
スリコの公式Instagramは、2月7日におにぎり販売に関する投稿を行っている。その投稿には原宿本店限定とあったが、どうやらほかの場所でも販売しているらしい。地域の情報を伝える号外NETの品川区を見ると、武蔵小山の「パルム商店街」にある「ハラミステーキまつもと」の店頭でも販売しているとの情報があった。
もしかすると、公式にアナウンスはないものの、いろいろな場所で販売している可能性もあるので、皆さんの街でもいずれ購入することは可能かも!?
さて、私(佐藤)は手堅く原宿本店へと足を運んだ。
建物を正面に見て、左側に何やら暖簾がかかっている。おにぎり用のブランドロゴは、「山本山」みたいな感じでカタカナの「ス」が描かれている。
おそらく和のテイストを打ち出していると思うんだけど、それなら漢字で「三」の方がそれっぽかった気もするけどなあ。それだとスリコだと気づかれにくいからかな。
中に入ると写真付きのポスターが置かれていた。右上に「全品50%OFF」とある。マジか、ラッキー! と思ったけど、これは前日の営業後に外し忘れたものだったらしい……。
後ほどスタッフに聞くと、割引は時間によって実施しており、開店から14時まで通常料金。14時から16時までは30%オフ。16時以降は50%オフとのことである。さすがに開店時間から50%オフはおかしいもんな。びっくりしちゃったよ。
・以前はサンドイッチ
ショーケースを見ると、全部で10種のおにぎりが並んでいる。ふと、思い出したんだけど、そういえばこのお店がオープンした2021年、たしか最初の頃はここでサンドイッチを売っていたよな。
当時、サンドイッチは税別300円で売ってたな。今回のおにぎりも9種が税別300円で、具のない「だしむすび」は税別270円で販売している。
その時々のトレンドをスリコ流で販売するのが、このコーナーらしい。ということは、いずれおにぎりの販売も終了するのかも。覚えられた頃に販売が終わってしまうのは惜しいので、できるだけ長く売っておいてくれると、多くの人が利用できると思うんだけどね。
・雑貨屋と侮るなかれ
さて購入したのは、炊き込み鶏五目・いぶりがっこ & クリチ・だしむすびの3種類である。
パッケージにはおにぎりのシンボルの「ス」。やっぱり漢数字の「三」の方が良いと思うんだけどなあ。
裏側の「OPEN」を引っ張ると、上がめくれておにぎりの頭が出てきた。この包装フィルムは剥がしやすい! 世の中の多くのおにぎりはめくりにくくて、海苔がズタズタになりがちなので、これをすべてのおにぎりに採用して欲しいくらいだ。
器に盛ると、いい感じになりますねえ。300円はおにぎりの単価としてはやや高め。それでもその価格に見合うだけのボリュームはあるので、3つ並べるとなかなかの存在感だ。にぎりめし! って感じがするな。
だしむすびは具材なしだけど、出汁の旨味がきいていて、飯だけの頼りなさを補って余る食い応えである。
そして、鶏五目は鶏肉・にんじん・ごぼうなどがふんだんに盛り込まれていて、雑貨店で販売しているとは思えない、本格的な味わい。
そしていぶりがっこ & クリチはその名前からもわかるように、いぶりがっことクリームチーズを合わせた個性派にぎりである。
和洋の発酵食品のマリアージュ。意外な食い合わせと思いきやちゃんと調和していて、おにぎりの具としても十分にその美味しさを発揮している。半割にすると、中にもちゃんと具が入っている。
最初に述べたように、原宿本店限定といいながらすでに武蔵小山でも購入することができる。どこかの街で見かけたら、買ってみてはいががだろうか、雑貨屋スリーコインズと侮るなかれ。味はかなり本格的である。
・今回訪問した店舗の情報
店名 スリーコインズ 原宿本店
住所 東京都渋谷区神宮前6-12-22 秋田ビル1F
時間 11:00-20:00
定休日 不定休(おにぎり販売は水曜休み)
参考リンク:スリーコインズ、Instagram 3coins_official
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24