「10匹じゃまだまだ釣り足りない?」ライトゲーム爆釣の基準を魚種別に考えてみた
魚が数多く釣れることを「爆釣」と言う。どんな釣り物にも爆釣といえる数がある。たとえばサビキ釣りでアジを10尾釣ったところで、それは爆釣とまでは言えないだろう。一体どれくらい釣れば爆釣と呼べるのか?満足できるのか?今回は沿岸のライトゲーム対象魚に限って、爆釣尾数を考えてみたい。
爆釣とはどんな数から?
ライトゲームの対象魚で爆釣と言えるのは、まず、「10尾超え」だろう。10尾を超えるのはもともと別の言葉があり、「ツ抜け」という。それまでひとつ、ふたつと数えていたのが10を超えると10つと数えるわけにもいかないので、「ツ抜け」というわけだ。これがいわゆる爆釣のラインと言えるかもしれない。
ライトゲーム対象魚はしかし、なかなか簡単な奴らが多い。よって、10を超えるだけでは、爆釣したという感じは薄い。よく釣れたという思いはするが、圧倒的に釣ったとまでは感じない。ならば、どれくらいが爆釣のラインとなるのだろう。魚種ごとに考えてみたい。
カサゴは20尾釣れ!
おなじみのカサゴ。ガシラ、アラカブなど全国で様々な愛称があるこの魚、それだけ身近で親しまれている、よく釣れる魚ということだ。こいつは夏の穴釣りでも10尾釣れるのは当たり前のような存在である。ナイトゲームでジグ単で狙っても、10は物の数ではない。
ということで、筆者が勝手に決めるカサゴの爆釣ラインは、20である。さすがにこれくらい釣れて来ると笑いが止まらない。だが、個人的に大阪湾沿岸で釣っている身としては、最近は特にちょっと釣れにくくなっている魚なので、この数を達成するのは簡単ではなさそうだ。
狙い方としては、ジグ単、マイクロメタル。日中の穴釣りなど、いろいろある。
アジ30尾を狙ってみる
ライトゲームの二大ターゲット、アジ・メバル。こいつらは、20釣ってもまだ甘いかな、と思う日もある。もうちょい釣ろう。爆釣したといえるラインは、30尾。この数で、どうだろうか?
アジングでカタにハマっているときには、20くらいはすぐに到達してしまうので、意外に30尾というのは遠い数ではない。地域によっては一晩に100釣れることもあるだろうし、それこそサビキでは50だって当たり前の数だ。ジグ単でハードルが少し上がっているとは言え、30というのは爆釣適才数か。
メバルも30尾を狙える?
メバルを30釣れと言われたら驚く人もいるかもしれない。筆者はわりと得意な釣りなので、メバルに関してはまたハードルをひとつ上げたくなる。もっとも、ここまで高く設定しても、個人的には今年すでに達成している数でもある。ナイトメバルは、群れの数が多いところでは、30はそんなに遠い数ではないはずだ。
数釣りのコツは、アジに関してはとにかく大群が押し寄せているところで打つこと。メバルに関してはテクニカルで、ジグ単で釣った後に、プラグで追釣するなど、多段階的に食わせる技術が必要となる。
ゲストの大型魚は3尾釣ろう
湾奥で釣りをしているとチヌやシーバスやボラといったゲストも現れる。ボラはまあ完全な外道として捨てるとして、チヌとシーバスががつがつ食ってくるときはどうか。
こいつらも狙いのひとつに入れるとしたら、爆釣ラインは3尾だろう。本当は5尾と言いたいが、シーバスのような学習する魚はなかなか狙って5尾釣るのは難しい。3尾釣れたら誇りにしていいのではないだろうか?
いかがだろう?全国各地でライトゲームを楽しむみなさまの感触にも合うだろうか。この釣りは軽装でイージーな繰り返し。そのぶん、数釣りには徹底的にこだわりたいし、まさかボウズなんてしたくない。
しかしそうかと思うと苦しむこともあるので、爆釣は狙いにいくのではなくて、たまたまその機会に恵まれたときに大いに楽しみたいものだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>