<2人目産め攻撃>「次の子は?」まだ産後3ヶ月「ポンポン産みなさい」グイグイ義母【まんが】
【嫁の気持ち】
数年前の話です。私・リナは、地元の会社で2歳上の夫・ダイチと出会い職場結婚。現在3ヶ月の娘・ツムギの子育てに奮闘中です。出産した病院では上のお兄ちゃんやお姉ちゃんがお見舞いにきている姿を見て、ツムギにもいつか弟か妹ができるといいなと思いました。ただ私はすぐには次の妊娠を考えられません。
しかしそれから数日後。「ツムギちゃんのお顔が見たいの」と電話があり、わが家から徒歩5分のところに住んでいる義母のもとへ向かうことになりました。平日の昼間で夫は仕事です。すると……。
私がなかなかいい返事をしないので、義母はなんとか説得しようとグイグイきます。「ツムギちゃんなら私が預かってあげる」「昔のお母さんたちはみんなそうやって育ててきたんだから」と全く私の言うことを聞いていません。げんなりして、何とかこの話題は避けられないかといろいろ考えを巡らせます。
あまりにも義母の「2人目を産め」攻撃が強烈すぎて、私は苦笑いを浮かべることしかできませんでした。今は機嫌を損ねないように笑顔で流しているけれど、喧嘩になってでも強く主張した方がいいのでしょうか……。
頼りにならない夫!強い義母の言いなり……「お金はなんとかなる」
夫が了承してくれたので、これでひと安心と思いほっと息をつきました。しかし次の週末。またもや義母が私たち一家を呼び出します。戦々恐々としながら向かうと……やはり2人目の催促がはじまりました。
さらに子育てにかかるお金の話もしてみると、さらに深く考えている様子です。これでやっと納得してもらえるかも……!?
なんと夫は義母の話にうんうんと頷いているだけ……! 思わず怒りのこもった視線を送りますが、気まずそうな笑顔で返されてしまいました。夫がここまで頼りにならない人だとは思いませんでした。できれば義母とは揉めたくはありませんが、このままでは遅かれ早かれ衝突してしまいそうです……。
【義母の気持ち】意地悪された過去「孫との幸せな今を見せつけたい」
私は60代の主婦です。近所に住む長男のダイチ夫婦に3ヶ月前、ツムギちゃんが生まれました。すでに長女のところに孫が2人いるので、これで孫は3人目。今後もどんどん増えていくのが楽しみです。私自身なかなか授かれず苦労をしたので、嫁のリナさんには「若いうちにポンポンと産みなさい」とアドバイスしています。しかし……。
私は長女のところの孫2人を毎日預かっているので、孫育てはお手のものです。ツムギちゃんのお世話が増えたところでどうということはありません。それに私がリナさんに妊娠をせかすのは、つらい思いをした自分の経験があるからです。
もっともっと増やして、「うちにはたくさん孫がいてみんな仲良しなんです」とさんざん高笑いしたい。孫たちに囲まれて慕われている幸せなおばあちゃんの姿を見せつけて、義姉に思い切り悔しい思いをさせてやりたいのです。 その日もリナさんに電話をかけ、用件のついでに「早く2人目を作りなさい」と声をかけました。すると……。
私はそれまでのいきさつをリナさんに話しました。若い頃、子どもがなかなかできなくて義姉に意地悪されたこと。しかし今は立場が逆転し、孫の数で義姉に勝っていること。リナさんは黙り込んでいます。でも舞い上がった私の勢いは止まりませんでした。ちょっと自分の願望を正直に言いすぎたでしょうか。でも義姉に意地悪された悲しい過去と、その義姉に今は勝っているという充足感、きっとリナさんならわかってくれると思います。
【夫の気持ち】言いたい放題の母「孫を催促」受け止めなければいい!
俺はダイチ。ある日、会社から帰るとリナが憤慨しながらこう言ってきました。
聞けば母さんはレイコおばさんに「孫がたくさんいる」と自慢したいがために、リナに次の子を催促していたのだとか。リナは「納得いかない」といった顔で俺を見てきます。俺が優しくなだめようとすると、リナはさっと表情を変えました。
正直、リナがここまで怒る気持ちがわかりません。確かに母さんは昔から口が達者で、自己主張が強いほうです。でも正直「ただ言いたいだけ」という感じです。俺も父さんも姉さんも「あーはいはい、また言ってる」くらいの感じで特に気にかけてはいません。だからリナもそうすればいい。真正面から捉えるから、そんな面倒なことになるんだ……。
リナのすごい剣幕に、これは大変なことになったと思いました。たとえ「もう2人目催促はしないで」と言ったところで、あの母さんがやめてくれるとは到底思えません。せめてリナが、母さんの言葉を「受け流す」という方法を覚えてくれたらいいのにと思っています。
【嫁の気持ち】催促は全て「夫に聞いてくださ〜い」押しの強い義母を回避する作戦
「親戚に孫の数でマウントを取りたいから」という理由で「2人目」を催促してくる義母に憤慨した私は、夫に「これ以上催促されるならツムギを連れて家を出ていく」と告げました。数日後、私は母と姉に会っていきさつを伝えました。
次の週末、私は義実家へ呼ばれたときに姉からのアドバイスを実行することにしました。夫は気まずそうな顔で私をチラチラ見ています。きっと、私があれだけお願いしたにもかかわらず、義母にいまだに「2人目の催促をやめて」と言えていないのでしょう。でも大丈夫。今日の私には秘策があるのです。いつものように義母が2人目を催促してくると、さえぎるように私は明るく元気な笑顔で言いました。
義母は「2人目催促」の矛先を夫へと変えました。その後も夫は義母に会うたびに、執拗に催促をされ続けています。私は涼しい顔で明後日の方を向いているだけ。もう知りません。実の親子でせいぜいやりあってほしいと思います。 私はツムギとゆっくりと向き合う心の余裕ができました。あらためて育児の大変さと楽しさを味わっています。これを機に夫とじっくり話し合い、週末のたびに義実家へ行く生活も見直すことにしました。これからは家族の時間を大切にしていけたらと思っています。