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【キシャメシ】新潟を代表するぎょうざ、創業74年ことぶき屋(新潟市中央区)で2025年も通常運転に

にいがた経済新聞

新潟市中央区東堀の「ことぶき屋本店」。店のたたずまいは変わっていない

2024年の年末に、長嶋一茂のバラエティ番組で紹介されていたことぶき屋のぎょうざを見て、それからずっと食べたくて、その想いが年をまたいでしまっていた。ということで本日のキシャメシはことぶき屋新潟本店(新潟市中央区)に。

創業が昭和24年、現在は三代目のご主人が切り盛りする老舗の町中華。担々麺とぎょうざが有名だが、特にぎょうざはお店で食べられるだけでなく、冷凍餃子として商品化されており、お取り寄せグルメとしても人気になっている。

箸が浮かぶタイプの食品サンプル。良きかな

記者もこれまで何度か訪店しているが、このところ何年かごぶさた。今日はもう朝起きてすぐに「ことぶき屋ぎょうざの口」になっており、市内で取材を終えるのが待ち遠しくて仕方なかった。

営業時間ギリギリの訪店(ごめんなさい!)にもかかわらず、心よく迎えていただいたお店に感謝。久々のことぶき屋、店構えはたぶん変わっていない。間口は決して広くなくカウンター6席のみ。だから記者は圧倒的に一人飯が多い。キシャメシっぽいでしょ、この辺が。ちなみに2階にも席があるのでご安心を。

牛すじ煮込み…惹かれるなあ

さっそく「ぎょうざライス」(税込790円)をオーダー。ぎょうざライスは、ぎょうざがライスにオンしているわけではなく一般的な焼きぎょうざ定食のこと。定食を「〇〇ライス」という言い方、昭和の頃は普通にあった。

これプラス、どうしても食べたくて春巻(税込580円)を追加。記者にとって「豪遊」の範疇だが、本来休みの日だし良しとする。名物の担々麺はこの次に。

ぎょうざライス(790円)。ごはんにザーサイ載っててうれしい

ややあって着皿、会いたかったよ。焼き餃子(5個)は底面にしっかり焼きが付いて最高の仕上がり。オーソドックスなフォルムは様式美そのもの。

一口噛むと、ほとばしる肉汁とにんにくのパンチ。皮は「パリッと感」よりも「もちもち食感」が先に来て、これが実によろしい。いやあ美味いね、相変わらず。ド直球の焼き餃子であり、なおかつ球威がすごい。

皮もちもち、にんにくのパンチが強い、まさにキシャ好みの焼きぎょうざ

ラーメンなんて進化したり体系が枝分かれしたりで、現代ではどこに原形があるかわからなくなっているのだが、焼きぎょうざは「進化」が「原形」を超えられない稀有な存在だと思う。タレも、やれ「酢ごしょうが…」とか言うが、結局は「醤油+酢+ラー油」を超えられない(と記者は思う)。そういう大事なことを思い出させてくれる。

ひだが多く、タレガよく絡むのが良い

やっぱりぎょうざはご飯にワンバンさせるスタイル

本当は、事情さえ許せば「冷えた瓶ビールと」というのがシアワセノカタチではあるのだが、そうなるとその後に仕事をするのが嫌になるし、ごはんにワンバンさせるスタイルも、これはこれで至高ではある。

本日は脇役だが、春巻もバリうま。パリパリの外側に喰らいつくとアツアツの餡がじゅわる。餡のダシがかなり良い。追加して大正解だった。

春巻(税込580円)も、ばりウマ

結果的に遅めの時間になってしまったランチだが、大満足。今年のキシャメシもいろいろな企画を試していきたいのだが、原点も忘れてはいけない。そんなことを思い出させてくれることぶき屋の焼きぎょうざだった。

(編集部 I)

【ことぶき屋本店】

新潟市中央区東堀前通9番町1381

営業時間  11:30~14:00  17:00~2:00(土曜は3:00)

定休日 不定休

【グーグルマップ「元祖焼餃子ことぶき屋本店」より】

【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

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