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「待つ」のではなく……浮気した彼氏が戻ってきた女性は何をやっていたのか

ウレぴあ総研

大好きな彼氏に浮気されるのは、本当にショックだし悲しいこと。

「戻ってきて」と思っても、彼氏にその気がなければそのまま関係は終わってしまいます。

浮気はどんな言い訳があっても「する側」に非があり、だからこそむやみに下に出るのはかえって彼氏を調子づかせる可能性も。

ある女性は、浮気した彼氏を見てある選択をし、その結果、彼氏はふたたび自分の元に戻ってきました。

女性は何を意識していたのか、ご紹介します。

予感はあった彼氏の浮気

mimot.(ミモット)

舞子さん(仮名・31歳)は、付き合って二ヶ月になる彼氏がいました。

出会いは友人が開いた飲み会で、「そのときは特に彼氏がほしいと思ってはいなかった」舞子さんは、出会いなど求めず気軽な気持ちで席に座ったら、隣にいたのがその男性でした。

お酒を飲みながら話すうちに意気投合し、その日のうちにLINEのIDを交換して、個人的な話をするうちに好きになったといいます。

「同じ会社員で生活のリズムも似ていて、週末がお互いに休みだから会いやすかったのも、お付き合いの可能性を考えた理由だったと思います」

仕事では営業の補助として事務系の業務に携わる舞子さんは、販売職をしている男性とは話題が多かったそうです。

互いに好意があると気が付いてから一ヶ月、男性のほうから「付き合ってほしい」と言われ、ふたりの交際は始まります。

ところが、舞子さんには不安なことがありました。

「彼はジムに通っているのですが、そこで会う女性のことが気になっているって、出会ったばかりの頃に話していたんですね。

私と仲良くなるうちにその人の話をしなくなって、もう忘れたのかなと思っていたのですが、付き合い始めてからまたその女性のことを言うようになって。

『マシンで使い方を教えてあげた』とか普通に言ってくるのでモヤっとはしましたが、おかしな気持ちはないからできるのだろうと思っていましたね……」

自分と付き合い始めたばかりで浮気はないだろう。そう思う一方で「自分よりも先に気になっていた女性と今も距離を取らない」彼氏の様子に、どこかで浮気の可能性は消えなかったといいます。

「やっぱり付き合えない」と言う彼氏の本心とは

mimot.(ミモット)

「お付き合いが始まって二ヶ月くらいして、『ごめん、やっぱり付き合えない』と突然彼氏に言われました。

びっくりして理由を尋ねたら、案の定『あの人のことが忘れられない』そうで、よく聞いたらふたりで食事に行くような仲になっていて。

その頃はLINEの返事が遅かったり週末のデートを断られたりで、何となく離れている感じはありました」

浮気の予感が的中した舞子さんは、その場では「わかった」と別れを受け入れます。

「彼氏のことは好きだしこんな形で終わるのは嫌だけど、もうほかの女性と仲良くなっているのに、何を言っても自分が惨めなだけですよね……。

むしろ、早めにこうなってよかったかも、と自分に言い聞かせていました」

出会いから別れを切り出されるまで、いろんな話をして一緒にいる時間も長くて、仕事でミスをして落ち込む彼氏のために好物をたくさん作ってあげたような思い出も、「自分なりによくがんばった」と、終わりを受け入れようとしたそうです。

「もちろん、未練はありました。

そんな、浮気されたからじゃあ嫌いになるとか、そんな極端なことにはならなかったですね」

それは、彼氏が適当な嘘をついて別れようとしたのではなく、別の女性のことが好きだと本心を打ち明けてくれた姿に、それまで築いてきた信頼はあったのかもしれないという、舞子さんなりの気持ちでした。

別れ際、「また連絡してもいい?」と尋ねた彼氏に、「そんなことしないくせに」と思いながらいいよと舞子さんは返しており、実際に別れた後も男性からは仕事のことや体調などを気遣うメッセージが届いていたそうです。

「浮気して別れた男からまだ連絡が来るなんて、自分でもどうかとは思ったし、友達からも『最低な男だね』と言われました。

でも、心のどこかで、メッセージが来るのも今だけだろうなと思っていましたね」

「自分は変わらない」こと

mimot.(ミモット)

「元彼が自分のところに戻ってくると思っていましたか?」と舞子さんに尋ねると、

「うーん、一割くらいですかね、彼も私に未練があるんだなっていうのは、感じていました。

浮気相手の女性と本当に順調だったら私に連絡なんかしないだろうし、送られてくるメッセージには仕事の愚痴なんかもあって、付き合っている頃みたいに気軽にがんばれと返せる雰囲気はありました」

と、元彼となってからも自分から完全に離れようとしない男性の様子に、どこかで期待はあったといいます。

好きでお付き合いしていた彼氏が、別の女性と浮気をして別れを切り出されるような終わりは、舞子さんにとって相当にショックなことのはず。

それでも舞子さんが未練に狂わず男性に執着せず、ありのままの現実を見続けることができたのは、

「元彼に確かに未練はあるけど、だからって別れてから急に態度を変えて復縁を迫ったり弱い自分を見せたりするのって、私だったら嫌だなと思って。

すぐに忘れるとか新しい人を見つけるとかも無理だし、今はこの自分でいようって、変わらないことが私には無理のない状態でした」

と、元彼と会話が続く状況を、そのまま受け入れようとした強さがありました。

一方で、「それでもやっぱりつらいから、仕事に集中して残業を入れたり週末は友達と会って気を紛らわせたり、思い詰めないようにしていましたね」と、元彼の見えないところで気持ちを立たせていたといいます。

元彼の「変化」

mimot.(ミモット)

元彼となった男性は、いま仲良くしている女性とどんな状態にあるかは、舞子さんには伝えてこなかったそうです。

ただ、「仕事の相談みたいなメッセージが届いたとき、そういうのって今の女性には言えないのかと、疑問に思いましたね」と、なぜ話す相手に自分を選ぶのか、舞子さんは不思議に思っていました。

それでも、前と変わらず冷静に言葉を選んで励ましの言葉を送っていたという舞子さん。

自分よりその女性のほうが好きだから別れたのであって、それなのに好きな仕事の話もせず元カノとなった自分に「大きな商談をまとめた」など報告してくる元彼には、また変化が見えてきます。

「別れてから二ヶ月くらいはLINEでやり取りするだけで電話もしなかったのですが、ある夜に『話したい』とメッセージが飛んできて、びっくりしました。

いいよと返したら電話がかかってきて、そのときに今の女性とうまくいっていないことを打ち明けられました」

「別れた女性に対してそれって、失礼じゃないですかね」と思わず口にすると、

「私もそう思いました。

でも、彼にとって自分はまだそれだけ近いんだ、甘えられる存在なのだと思ったら、そのときは全力で受け止める気持ちしかなかったですね……」

と、未練が勝ったといいます。

男性には、今の女性とは交際には至っていないこと、自分の好意をわかっていていつまでも中途半端な関係を引っ張られていることなど、スムーズに進まない葛藤があったそうです。

「今も記憶にあるのは、『仕事のことでちょっと愚痴を吐いたら聞きたくないってばっさり返されて、でも彼女の話は何でも聞かないと不機嫌になる』という彼の言葉で、ああ都合よく扱われているなあと、少しだけ溜飲が下がる思いがしましたね」

舞子さんの印象では、「付き合っている彼女と別れてまで自分を選んだ男性を、気持ちに応えるのではなくその熱意を楽しんでいるだけ」なのが、その女性でした。

聞いていると、舞子さんとその女性の明らかな違いは「相手をするのを自分の都合に合わせている」ことで、その窮屈さに、男性は苦しんでいたのではないかと感じました。

男性が舞子さんにそのストレスを打ち明けるのは、舞子さんのほうが「まっすぐ自分を受け止めてくれるから」という信頼を向けていることが、

「こんな話をしてごめん。でも、舞子に聞いてほしくて」

という男性の言葉で伝わります。

「戻る側」の心境

mimot.(ミモット)

結局、男性はその半月後に、舞子さんに「よりを戻してほしい」と頭を下げます。

週末のランチに誘われて三ヶ月ぶりに顔を合わせたときのことで、男性は浮気をしたこと、舞子さんの愛情をないがしろにしたことを、何度も謝罪したそうです。

「正直、こうなるかもなって予想はあって、戻ってきてくれたことは素直にうれしかったです。

別れた元カノに頭を下げるって、本当にそう思っていなかったらできないと思うし……」

三ヶ月前に別れたときも、男性は今と同じく「ごめん」と舞子さんに頭を垂れて謝っています。

筋を通す自分を見せられる相手が舞子さんなのだと、感じました。

浮気相手と上手くいかなくなり、すぐに元カノと復縁を求める男性は確かにいます。

そのなかには、単純に「自分を好きでいてくれる女性を手放したくない」と己の都合しか考えない人、別の異性に目を向けて改めて元カノの素晴らしさが理解できた人など、事情はさまざまあります。

重要なのは、ほかの人に関心を向けた自分から逃げず、そのうえで元恋人に今の気持ちを誠意を持って伝えられるかどうかです。

「友達からは、また『都合がいいじゃないの』と言われました。

でも、私のことが今も好きだと言って、その女性とも今後は関わらないとはっきり口にした彼の姿は、信じたいと思いました」

と、復縁を求めた元彼の気持ちを、やはり受け入れることを決めます。

舞子さんは、別れた後も自分を無理に変えず、そのときの気持ちに従って元彼と向き合っていたことが、最後は信頼と愛情を男性が再確認する大きな要因となったと感じます。

浮気はどんな言い訳があっても「する側」に非があり、それを男性のほうは正しく自覚して謝罪していることも、改めてお付き合いするうえで大切な姿勢です。

「変わらない」という選択は、未練があれば実際は相当に苦しいもの。

それを貫ける強さは自分を大事にしたいからだと、笑顔で今の順調な交際を話してくれる舞子さんの笑顔を見つめて思いました。

浮気した元恋人と別れた後も連絡を取り合うのは、いつまでも未練が捨てられず前に進めない原因にもなります。

それでも、無理に遠ざけたり逆に深い関わりを持とうとしたり、気持ちに振り回されると結局は後味の悪い終わりになるものです。

そうではなく、自分を信じる強さが、最後は元恋人の気持ちを取り戻すのではないでしょうか。

(mimot.(ミモット)/弘田 香)

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