関西在住・女子旅ライターが選ぶ2024年の高速バス・TOP3！ コスパ・リラックス度・車内サービスの総合1位はどこのバス？
女子旅ライターが2024年に乗車した高速バスの中からベスト3を発表。関西発着便をメインに、サービス内容・快適度・コストパフォーマンスなどを総合評価し、来年ぜひ乗りたいバスをランキングでご紹介！ 可愛いバス、格安なのに広々なバスなど、おすすめバスを集めました。
女子旅ライター的 2024年お気に入りバス・ベスト3！
今回お届けするのは、バスとりっぷ恒例の年末企画「今年のベスト高速バス」2024年版！
旅ライターが今年乗車した高速バス（取材・プライベート含め）の中から、忖度ナシで好き勝手にベスト3を選出しちゃえーという企画です。
「忖度ナシで好き勝手に」ということは、ライターの個人的な好みや事情もぜーんぶコミということ。私の場合は関西在住なので、今回の選出バスはすべて関西発着便です。首都圏では見られない可愛いバスも選びましたよ。
さらに今年は、バス自体の乗り心地だけでなく、乗車前・降車後の便利さ、料金のお得さまでひっくるめてセレクトしました。来年ぜひおすすめしたい、良きバス旅ができる高速バスをお届けします！
第3位：フットバス 大阪うどん線（大阪～高松便）
ドロロロロロロ…… ジャーン（セルフドラムロール）
それでは発表いたします。
2024年ベスト高速バス第3位は、フットバス「大阪うどん線」3列独立シート！
フットバスの大阪うどん線は、大阪～高松（香川）を結ぶ高速バス。始発～終点で約3時間強の昼行便です。途中の淡路島内でも降りられたり、フェリーとの連絡きっぷもあったりと、使い勝手の良さも嬉しい路線。
こちらのフットバスを第3位に選んだ理由、それは……「うどん愛」！
そもそも路線名が「大阪うどん線」なので、早々にうっすらネタバレでしたが気にしなーい。フットバスは高松を拠点に運行する路線、高松と讃岐うどんが推しなのです。
ご覧ください、このうどん柄のバスシートを！ 行先案内に輝く「うどん県（高松駅）」表示を！ もう、乗っているだけで讃岐うどんが食べたくなります！ （実際、食べに行きました！）
もうひとつの大きな魅力が、「車内の快適さ×路線バスのような使いやすさ」。なんとフットバスは高速バスでありながら、土日祝日や年末年始でも値段変動がなく、平日と同じ料金で乗車できるのです！ （2024年12月調べ）
フットバス 大阪うどん線は、1日に36便（ハイグレードシート含む）が走る人気路線。生活の足として使う人が多いために、高速バスの値段常識を覆す、「曜日・期間に関わらず同料金」を実現させているのかもしれません。これ、旅行の必要経費を考える時に嬉しいんですよね。
それでいて、車内設備は高速バスの中でも特にラグジュアリー仕様！ 車内ではWi-Fi無料、全席に電源・カーテン・飛沫防止シート装備、毛布とおしぼりのサービスがあり、トイレも付いているのです。
乗車中に、つい「次はどの店の讃岐うどんを食べに行こうかな」とワクワク考えてしまう、うどん愛！ めっちゃ快適なラグジュアリー仕様でありながら通年同じ料金を貫いてくれる漢気（？）！ そして、関西から四国・淡路島・瀬戸内海へと気軽に遊びに行ける便利さ！
フットバス 大阪うどん線が、私の2024年ベスト高速バス・第3位です！
第2位：サンシャインエクスプレス 関西～博多便
第2位はサンシャインエクスプレスの夜行バス「関西（京都・大阪梅田・神戸三宮）～博多便」。同じ車両内に3列シート・4列シートの両方がある、最長（京都～博多）で約10時間半の長距離便です。
第2位の理由は、「夜まで博多の温泉を堪能できること」！
ポイントは、出発時間の遅さ。私が乗車した博多→関西便は、「博多23:15発～神戸三宮7:20着・大阪梅田8:45・京都9:45着」なのです。（なお関西→博多便だと「京都20:20・大阪梅田21:30・神戸三宮22:45発～博多7:00着」）
この「博多23:15発」がたいへん嬉しい！ このお陰で私はこの日、博多で1日遊んで晩ごはんを食べたあと、温泉に行く余裕まであったのです！ （めっちゃ個人的な理由で失礼！）
博多駅周辺には、23:00や24:00まで入れる温泉がいくつもあります。さらにこの便の発着する「HEARTSバスステーション博多」でも、人工温泉に深夜まで入浴可能。バス乗車直前まで温泉がしっかり楽しめるなら、発車時刻は遅めが嬉しい！
もうひとつ、温泉のほこほこの余韻が邪魔されることなく、車内でくつろげたことも大きなポイント。車内トイレはゆったり広いタイプ、座席はミニテーブルとフットレスト付きで、4列シートでも快適に眠れたのです。3列シートは背もたれのヘッド部分が分厚くてもっと眠りやすそうだったなあ。
そして大切なのが、料金の安さ！ なんとこちらの路線、4列シート4,900円～／3列シート5,500円～なのです。（2024年12月調べ／値段は時期によって変動）
関西～博多間を運行する高速バスの中でも、このお値段はかなりリーズナブル。乗客に嬉しすぎる料金設定！！
夜までしっかり博多を楽しめる運行スケジュール、車内の快適さ、驚きの安値が狙える料金設定と、温泉好きに嬉しい要素が揃ったサンシャインエクスプレス「関西～博多便」が私の第2位です！
第1位：サンアンドムーン号 関東～関西便
2024年ベスト高速バス、堂々の1位は！
シダックスルグループ 大新東の運行するサンアンドムーン号「関東（千葉・東京）～関西（京都・大阪）便」！ 3列独立シートの夜行バスです。
私がこの便へ乗車したのは厳密には2023年の年末だったのですが、去年の年末TOP3記事には間に合わなかったため今年分にカウントしました。こちらのバスが第1位の理由……それは、「座席ヒーター」！
私はこのバス、夏に乗ったことはありません。なので、「ヒーターって夏には特に関係ないのでは？」なんて意見も知ったこっちゃありません。年末のめっちゃくちゃ寒い日に乗った夜行バスで、ヒーター機能がどれだけありがたかったか！！！
感動したのはヒーター機能だけではなく、座席まわりの大充実っぷりもでした。フリーWi-Fi・フリー電源のほか、荷物かけふたつ（通常はひとつ）、網ポケットふたつ＋イヤフォン用ポケットひとつ（通常はひとつ）、ミネラルウォーターも無料。「えっ？」と二度聞きしたくなる大盤振る舞いです。
さらにリクライニング・フットレスト・レッグレストがこれまたしっかり倒れてくれるわけです。もうこれ、抵抗できない威力のくつろぎコンボが発動します！ つまりどうなるかとゆーと、このバスに乗るとすっごく寝ちゃう！
そして乗車のたびに驚いてしまうのが料金。なんとこの装備で5,300円～なのです。驚きのお買い得価格…！ （2024年12月調べ）
関東（特に東京駅を通る便）～関西便は人気路線で本数も多いとは言え、お安めの便はお安めなりの装備、お高い便はお高いだけある装備というパターンがやはり一般的です。その中でこの装備でこの価格は、ユーザーにとってありがたいったらない！ そして何度も言うけどやっぱりヒーターが素晴らしい！！
私のツボと需要を押しまくってくれるこちらのサンアンドムーン号「関東～関西便」が、私の2024年ベスト高速バス第1位です！！！
2025年は高速バスでどこへ行く？
2024年は、高速バスにとって変化の多い年でしたね。よく使っていた便の減便や運休にがっかりしたり、便利な新路線が増えて喜んだりしていたのは、きっと私だけではないはず。それにコラボ企画やラッピングバス、特別仕様のバスも増えて、バス旅の楽しみ方がどんどん広がっている気がします。
高速バスは、旅初心者でも自分好みの旅を作りやすい移動ツール。どうぞ上手に活用して、旅時間をめいっぱい楽しんでくださいね。
ではでは皆さま、良いお年を。2025年も、またバスとりっぷでお会いしましょう！
