親が知っておくべき「闇バイトの実態」犯罪に加担するまでの“基本的な流れ”とは
ニュースでも目にすることが多い闇バイト。それらはSNSやインターネットを利用している実態が明らかになってきました。今回は警視庁のデータを元に闇バイトの手口とその実態を紹介します。
増えているインターネットを通じた特殊詐欺に要注意
まずはじめに、インターネットを通じてどのような詐欺が流行しているのか、警視庁のデータを元に詐欺の実態について把握していきましょう。
近年SNS を悪用した投資詐欺、ロマンス詐欺などの被害が全国的に急増しています。これらの詐欺は非常に巧妙で、1件当たりの被害額が1,000 万円を超えるなど被害が高額になるケースが多くなっています。近年の特殊詐欺には以下の2つの傾向が見られます。
傾向1: 被害金額の増加
被害件数は減少しているのに、被害金額は増加しています。これはインターネットバンキングを悪用した詐欺の増加によって、現金振込の上限が関係なくなっているためです。
傾向2: 闇バイトの増加
副業名目の詐欺、つまり闇バイトが増加しています。SNS上で、“手軽に稼げる副業”といった広告に注意する必要があります。
参考:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ
知っておきたい闇バイトの募集方法
闇バイトに関する情報はXをはじめとするSNS や、インターネット掲示板上に投稿されます。それらは仕事の内容が明らかにされておらず、著しく高額な報酬の支払いを示唆しながら犯罪の実行者を募集するものです。
犯罪行為に加担するまでの基本的な流れ
闇バイトの応募から犯罪行為に加担するまでの基本的な流れは以下の通りです。
1. 自らSNS で「高額報酬」等を検索し、応募します。
2. 犯行グループから連絡が入り、以降、匿名性の高いアプリを使ったやりとりが始まります。
3. 犯行グループに言われるがまま個人情報を送信します。
4. 犯罪行為への加担を拒否すると、犯行グループによって個人情報を基に脅迫されます。
このような流れが「闇バイト」に応募し、犯罪行為に加担するまでの基本的なパターンです。SNSやインターネットを利用することで、自ら気がつかないうちに闇バイトへ接触してしまうことがうかがえます。
子どもにとって身近な存在であるSNSやインターネットが、闇バイトの入り口となっています。大切な我が子を守るためにも、SNSやインターネットに潜む危険をまずは保護者自身が認識することが大切です。
参考:警察庁・犯罪実行者募集の実態
Mitomi/ライター