【現地レポ】中国のコンビニには「とうもろこし」が売ってるのだが、どういうワケか “ドゥルッ” としている件
いや〜、コンビニに肉まんとおでんが並ぶ時期ですね! と言いたいところだが、最近コンビニおでんって全然見かけない。調べたところコロナ禍以降、急激に数を減らしたようだ。これほどイメージが定着したものが無くなるって、なんだか惜しいなぁ。
という哀愁は一旦おいといて、中国のコンビニでは肉まんやおでんと並び「ホットとうもろこし」が必ずレジ横に売られている。中国の人にあまり “とうもろこし好き” というイメージはなかったが、これほど多く売られているということは、多分そうなのだろう。
日本ではまず見かけない「コンビニとうもろこし」。とりあえず肉まんのノリで食べてみた!
・中国ホットスナック事情
先ほど「最近コンビニおでんって全然見ない」とお伝えしたが、中国のコンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミマ)ではおでんがシャカリキに販売されている。
「日本のコンビニおでんオマージュ」といったムード。
ラインナップは大根、コンニャク、タマゴなど日本でおなじみのものから、肉ダンゴ串、魚ダンゴ串などの串モノが多め。価格は1つ3〜4元(約65円〜87円)と、日本よりだいぶお手ごろだ。
肉まんケースの横にはフライドチキン、フランクフルトといったホットサンドが並ぶ。日本とほぼ一致。
・謎のドゥルッ
そんなほぼ日本状態の中国コンビニレジ前で、ひとつだけ異彩を放っているのがコレ。
ホットコーンである。
価格はファミマで8.8元(約190円)。日本人感覚だとかなり安く感じる。注文するとお店の人がホカホカを袋に入れてくれた。
こちらが中国ファミマのとうもろこし。ホワイトコーンのような白っぽい色合いで、パンパンに詰まった粒がギッシリ。それはそうと……
ドゥルッとしてんなァ!!!
全体がナメコのようにドゥルドゥルの粘膜で覆われていた中国ファミマのとうもろこし。私が知らないだけかもしれないが、このようにドゥルッとしたコーンを私は食べたことがない。中国では普通のことなのだろうか?
ケースに書かれた文字を翻訳アプリにかけると「とうもろこし+豆乳カップ」と表示された。豆乳カップ……!? 正体は全くもって不明だが、ドゥルドゥルの原因は豆乳カップとみて間違いなさそうだ。
・日本でも流行れ
さてドゥルドゥルとうもろこしはというと、ドゥルッとして、お粥を纏(まと)っているかのよう。とってもおいしかったが、個人的には「別にドゥルは無くていいかも?」と思った。
こっちはセブンイレブン。コーン専用ケースがあるにも関わらず、肉まんケースにコーンもぶち込まれていた。時間帯によるのだろうか。
セブンのコーンはドゥルッとしておらず、黄色い。価格は5.5元(約120円)。果たして中国の人はどのようなシーンでコンビニコーンを購入するのだろう? 答えは分からなかったが、とりあえず肉まんのノリで、コンビニ前のベンチで食べた。アツアツでとってもおいしかった。
なお全コンビニを通して、中国のとうもろこしは日本で一般的に食されている「甘くてジューシー」なスイートコーンとは全くの別モノ。東南アジアなどで広く流通している「ムチッとしてモチッ」なタイプである。
このテのとうもろこしは日本でも中国やタイ食材店などで購入可能。
モチモチとして水分皆無の中国コーンは、例えるなら甘い銀杏。個人的にはスイートコーンと甲乙つけ難いウマさだと思っているので、食べたことがない人はぜひ中国のコンビニか新大久保あたりへ行ってみてほしい。
それにしてもファミマのドゥルドゥル……あれは一体なんだったのだろうな?
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.