クラシックコンサート 小学生が企画・演出 あじさいプラザで16日に
小学生がプロデューサーを務めるクラシックコンサート「誰でも楽しめる演奏会春の森でピクニック」が3月16日(日)、瀬谷駅南口直結の瀬谷区民文化センターあじさいプラザで開かれる。選曲や演出、広報などを子どもたちが中心となり手がけたもので、同プラザで初となる取り組みだ。
「キッズプロデューサー」は次世代育成の取り組みで、子どもたちはプロアーティストが出演するクラシックコンサートに企画から参加する。「インターネットで自ら発信できる時代。イベントの企画や演出に関心がある子も多いのではないかと考えた」と同プラザのスタッフ。コンサートを縁の下から支える「裏方」の仕事を知ってもらう目的もある。小学4年から6年を対象に募り、永田昴さん、松田蒼太さん、山口琴弓(ことみ)さん、山崎瑛斗さんがキッズプロデューサーに就任した。
4人は同プラザによる芸術文化の祭典「プラザ・アートウィーク2025」(3月15日〜21日)内で行われるコンサート本番に向けて、昨年11月に始動。スタッフや出演者のサポートも受けながら2月までに計6回の会議を行い、同ウィークのテーマである「ピクニック」に基づき曲目やセリフ、照明などを決めた。
「テーマに合わせた選曲に少し戸惑いましたが、演奏者などのアドバイスを基に春らしい曲を選びました」と山崎さん。チラシのイラストを手がけた永田さんは「楽しいピクニックのような雰囲気を表現するために、春らしい明るい色を使いました」と話す。
「誰でも楽しめる」
コンサートは16日午後1時30分(開場30分前)から45分ほど行われ、村上海人さん(パーカッション)、大友美波さん(ピアノ)、鈴木絵里香さん(木琴・マリンバ)が出演する。妖精が森で様々な動植物と出会うストーリー仕立てとなっており、「熊蜂の飛行」(リムスキー・コルサコフ)や「春の小川」(岡野貞一)、「白鳥」(サン・サーンス)など約12曲が披露される予定。子どもたちは妖精役やナレーター、照明操作などを担うほか、案内やチケット対応なども行う。
チケットは一般1000円、小学生以下700円、ひざ上の未就学児は無料。「子どもたちのアイデアが形になった、幅広い世代が楽しめるクラシックコンサートです」とスタッフ。会場前方にはベビーマットが敷かれたシートエリアもあり、リラックスしながら音楽を楽しめるという。
山口さんは「タイトルを『誰でも楽しめる』にしたので、小さい子にも楽しんでもらえるように司会の言葉を工夫しました。たくさんの人に聞きに来てほしいです」と呼びかけ。松田さんは「テーマ決定や選曲など僕たちが作ったコンサートをぜひ楽しんでください」と話している。問い合せは同プラザ【電話】045・301・3500。