Yahoo! JAPAN

【掛川・掛川アンデルセン】1日1000個売れるメロンパンの店 総菜も売ってるって知ってた?

テレしずWasabee

テレしずWasabee わさびー

静岡・掛川市で50年以上にわたり愛されているパン店「掛川アンデルセン」。看板商品のメロンパンは1日に約1000個注文が入る人気商品です。さらにパンだけでなく総菜も売っている店舗がありました。

【画像】パン各種 総菜のメニュー画像も! この記事のギャラリーページへ
2023年春に改装した「みかわや掛川アンデルセン 西町店」

掛川市内に3店舗、袋井市に1店舗を展開する「掛川アンデルセン」。

1971年のオープン以降、“地元のパン屋”として愛され、食パンやバケット、総菜パンや菓子パンなど常時30~50種類ほどのパンを販売しています。

店内にずらりと並ぶパン

2023年4月には、かつての「掛川アンデルセン 西町店」を「みかわや掛川アンデルセン 西町店」にリニューアルしました。

本物のマスクメロン果汁を使用 「掛川メロンパン」

そんなアンデルセンで、ここ数年人気を集め看板商品になったのが「掛川メロンパン(249円)」です。

看板商品「掛川メロンパン」(249円) (画像提供:掛川アンデルセン)

一般的なメロンパンといえば、格子状の模様がついたサクサクとしたクッキー生地に、白味や黄色味を帯びた焼き色が印象的ですが、掛川メロンパンは一風変わった美しく淡い緑色。

そして手に持つとメロンのフルーティーな香りが広がり、ずっしりとした重量感を感じます。

静岡県産マスクメロンを使用したクリームがたっぷり
(画像提供:掛川アンデルセン)

掛川メロンパンの最大の特徴は、実際にメロン果汁を使っていること。

生地はもっちりふんわり、やわらかな口当たりで、頬張ると静岡県産のマスクメロン果汁を使用したクリームがたっぷりとあふれ出ます。

終始メロンの甘い香りが立っていて、本物のメロンをほうふつとさせる、ぜいたくなメロンパンです。

注文数は1日約1000個 ひとつずつ手作り

鮮やかな緑色が目を引きます

掛川メロンパンは、2010年に販売を開始。「一般的なメロンパンとは違う鮮やかな緑色、食べた瞬間にメロンの香りが鼻から抜けるようなメロンパンを作りたい」という思いから誕生しました。

しかし、メロンは水分が多くクリーム作りに苦戦。さまざまな配合を試し、ようやく完成にたどり着いたということです。

掛川メロンパンの製造風景 (画像提供:掛川アンデルセン)

現在、掛川メロンパンはアンデルセンの店舗だけではなく、掛川市内のスーパーマーケットや道の駅、お土産物店などのほか、掛川市外の県内各地でも販売しています。

ちなみに太田さんによると、JR掛川駅南口にあるお土産物店「これしっか処」では、2023年1年間で最も売れた商品です。

(画像提供:掛川アンデルセン)

1日に約1000個、多い時には3000個を超える注文が入るほどの人気ぶり。

大量注文が来てもクリームを生地で包むのは手作業。ひとつひとつ手作りです。

現社長の次女・太田恵さん  家業を盛り上げています

掛川アンデルセン・太田恵さん:
掛川メロンパンは、まさに「メロンを堪能できるメロンパン」です。掛川メロンパンが掛川に来た時のお土産として定着し、掛川の名物となっていけば嬉しいです

掛川メロンパンから派生した「掛川茶メロンパン(249円)」も販売中。中には掛川市の深蒸し茶を使った抹茶あんが入っており、メロンパン生地に抹茶入りのクッキー生地を乗せて焼いています。

「掛川茶メロンパン」(249円) (画像提供:掛川アンデルセン)

上品なお茶の香りと心地よい苦みを感じられる、ずっしりと食べ応えのあるメロンパンでした。

11月中旬からは「イチゴメロンパン」も発売されるということ。楽しみですね。

学校給食パンを作り続けて約70年

掛川アンデルセンの歴史は1951年「三河屋商店」の創業から始まります。

学校給食パンの指定工場としてコッペパンや食パンなどの給食パンを製造、県内各地の学校への提供を始めます。

お客さんから贈られた手作り看板

1971年にパンの店舗販売店として「掛川アンデルセン」を開業。

店舗拡大やケーキの販売などを続ける一方で、三河屋商店では現在も、静岡県中部・西部を中心に約100校、2万5000食の給食パンを製造しています。

焼き上がった給食用コッペパン(画像提供:掛川アンデルセン)

静岡県内各地の子供たちに、安心・安全な給食パンを届け続けてきた実績があるからこそ、掛川メロンパンの大量注文にも応えられるのです。

総菜も充実 絶品から揚げが人気

三河屋商店から始まり70年以上の歴史を築いてきた老舗ですが、「みかわや掛川アンデルセン 西町店」では新たに総菜の販売を始めました。

総菜や弁当が15種類ほど並ぶ (画像提供:掛川アンデルセン)

中でも人気を集めているのがから揚げ。掛川市の「マルテ伊藤削節店」のカツオ節からだしを取った「だし醤油」と、同じく掛川市の「糀屋商店」のこうじを使った「塩麹」の2種類があります。

いずれも国産の鶏もも肉を使用。1個当たり50gというボリュームです。

「合盛り唐揚げ6個入」(1036円)
塩麹(手前)・だし醤油(奥)各3個 

米粉をつけてオーブンで焼き上げ一度火を通したのち、注文を受けてから揚げることで、出来立てのから揚げを持ち帰れます。

どちらもとてもジューシーな仕上がり。だし醤油はカツオだしのうま味とコクがしっかりと感じられ「もうひとつ食べたい」と思わせます。食欲をかき立てるガツンと力強い味わいでした。

塩麴は肉がより柔らかくプリッとしていて、後味はほんのりと甘みを感じました。優しい味わいと衣のサクサク感が絶妙です。

総菜は恵さんの夫・太田真介さんが担当

総菜を担当するのは、佐賀県出身で恵さんの夫の太田真介さん。九州での飲食店経営の経験を、アンデルセンでの総菜作りに生かしています。

人気商品となったから揚げは「掛川にもおいしい食材がたくさんある。県内外の人たちを地元食材でもてなしたい」という思いから、敢えて掛川産の食材を使用しています。

「地元に胸を張ってもらえる商品を」

太田真介さん・恵さん夫妻は、恵さんの家業を手伝うため2022年の春に掛川市に移住しました。

太田さん夫妻とスタッフ 恵さんは11月に第3子出産予定

掛川アンデルセン・太田恵さん:
一度離れて地元に戻ってきたからこそ、掛川市がもっと活気づいて欲しいと感じています。掛川で作られた「掛川メロンパン」、掛川の食材を使ったから揚げなど、地元の人たちに胸を張ってもらえるような商品を通じて、少しでも地域を盛り上げていけたら良いと思っています

掛川メロンパンの開発や販路拡大、新店舗での総菜販売など新たな挑戦をする一方で、昔と変わらず地元に寄り添い続け、地域の賑わいと活気を願う様子が伝わってきました。

ケーキの販売もあります

■店名 みかわや掛川アンデルセン 西町店
■住所 静岡県掛川市掛川446-2
■営業時間 10:00~19:00(LO18:15)
■定休 日
■駐車場 あり(4台)
■問合せ 0537-22-3903
■掛川メロンパン取扱店
【常設販売】新東名掛川PA下り、ドン・キホーテ掛川店、これっしか処、キヨスク、掛川スーパー中央店、サンゼン掛川店、東名小笠PA上り、KOマート各店、KOマートfine各店
【定期販売】:NEOPASA清水(毎週金)、KADODE OOIGAWA(毎週金)、杏林堂県内各店(毎月第2土)、フードマーケットマム県西部(毎週土)、遠鉄ストア掛川店(毎週土)、遠鉄ストア県内各店(月1回程度)

取材/鈴木美花

【関連記事】

おすすめの記事