「ニャンニャン」の日に猫の健康祈願を!毎月22日は忠猫神社へ!!【秋田県横手市】
浅舞地区には明治時代に地主の伊勢多右衛門(たえもん)に飼われ、ネズミ退治で活躍し住民に愛された「忠猫(ちゅうびょう)」の伝説が残る。資料館はネコの功績を伝えるため、「忠義な猫の会」が2016年に開館した。そんな「忠義な猫資料館」が装いも新たに、2024年6月に「忠猫神社」としてリニューアルした。リニューアルしてからは毎月22日に「ニャンニャンの日」と称して、猫の健康祈願祭&供養祭が執り行われるようになった。忠猫神社が今後どのような発展をしていくのかを、発起人のひとりであり、浅舞八幡神社の宮司である本多和芳さんにお話をを伺った。
リニューアルするに至ったきっかけ
「忠猫の碑」と呼ばれるご神体はもともと浅舞公園の中にあり、雨風にさらされた状態だったが、2016年に有志で設立した「忠義な猫の会」が公園から建物に移転させた。
空き家となっていた建物を「忠義な猫の会」が買い取り、そこを「忠義な猫資料館」と忠猫の碑をご神体とした神社として利用する事となった。それから約8年、資料館として維持管理していく場合、企画展や神事等のイベントでどれほどの経済効果がもたらされるのかの判断が難しく、また近年猫を飼育する人々が増えてきた事もあり新たに「猫の神社」としてコンセプトを変え、リニューアルする事にした。
リニューアルする前に筆者も一度ここを訪れた事があり、確かに資料館の側面が強かったが、今回改めて訪れてみると内装が神社に生まれ変わっていた。壁一面に猫の置物や絵馬が飾られ、落ち着いた雰囲気のBGMが流れ、ここが猫を祭った神社だという事を改めて認識した。
忠義な猫を町の観光資源として生かす!
「忠義な猫の会」は約50人の小規模な市民団体のため、メンバーの活動意欲に温度差がある。そのため足並みを揃えるのは非常に難しいと本多さんは語る。
そうした状況でも「招福猫サブレ」や「ペットお守り」等の多くのグッズが販売されている。また神社内には「虹の橋ポスト」が設置されており、亡くなった愛猫への想いをつづり、無料のハガキを投函してもらう取り組みを行うことで愛猫家などから徐々に認知され忠義な猫を町の観光資源として生かす取り組みが少しずつ進んでいることがうかがえた。
神社の隣には学習塾が併設
なお今年の5月からは、神社の隣で学習塾が運営されており、ユニークな建物となっている。地域の子供たちの教育の場として、有効活用して欲しいという意味をこめてスペースを貸し出していて、塾長には管理人として生徒である子供達に施設の説明と忠義な猫の歴史を教えているとのことである。
新たな祭りは「22(ニャンニャン)の日」に行われる。
リニューアルする以前から猫に関する祈願祭を浅舞公園のあやめ祭り(毎年6月下旬頃行われる。)に合わせて行われていたが、リニューアル後は新たに毎月22日を「ニャンニャンの日」として猫の健康祈願祭&供養祭が執り行われ、この日限定の御朱印が授与される。供養の際には神主が虹の橋ポストに投函されたハガキにつづられた飼い主の気持ちをご神体に奉告する。
有名人を起用してもっと「忠義な猫」をPRしたい!
コロナ渦になる前は「東北猫サミット」開催を掲げており、秋田県以外にも山形県高畠町の「犬の宮・猫の宮」や、かつて養蚕(ようさん)の町として栄えた宮城県丸森町にある、「まるもりの猫神さま」と合同でサミットを実現しようとしていたが、コロナ禍になったことと、発案者の堀田副会長が亡くなってしまったこともあり計画自体が頓挫(とんざ)してしまった。そこで以前よりもっと知名度を上げるために写真家の岩合 光昭(いわごう みつあき)さんや内館 牧子(うちだて まきこ)さん、横手市出身のタレントの壇蜜さんら有名人を起用して忠猫神社をPRしてもらう事が当面の目標であると本多さんは語った。
全国でも珍しい猫を祭った忠猫神社に、全世界の愛猫家達はぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか?
情報
忠義な猫の神社
住所:〒013-0105 秋田県横手市平鹿町浅舞蒋沼135
TEL:0182-24-1606(FAX同番)
携帯:090-7662-1619
公式サイトURLhttps://asamai-hachiman.jp/piety-cat/
営業時間 午前10時~午後4時
アクセス:(バス)横手市 横手・本荘線本荘営業所行き-浅舞覚町で下車し徒歩約5分
おかしの加賀屋
住所:〒013-0105秋田県横手市平鹿町浅舞字野々助148
TEL:0182-24-1166
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