物価高がエグいので、開き直って老舗料亭「美濃吉」の弁当を買いに行ったら…1000円台だと!?
高い。何もかもが高い。物価高エグすぎ。もう無理。さすがに無理。
──と愚痴ってばかりでは仕方がないので、開き直って高級料亭の弁当を買いに行ってみた。
どうせ「高っ!!」となるのなら、美味しいものを食ってやれと思ったのだが……これはどういうことだ?
・老舗中の老舗
私が購入したのは、「京懐石 美濃吉」のお弁当。「京懐石 美濃吉」といえば、老舗中の老舗料亭だろう。日本を代表する料亭と言っていい。
本店は京都にあり、私(京都出身)は子供の頃から名前だけ聞いていたが、今まで一度も店の敷居をまたいだことはない。なんなら、私の親戚で店を利用したことがある者は1人もいないかもしれない。
それだけ、美濃吉は「別世界の店」という印象。少なくとも私の中では、庶民が気軽に利用できるイメージではなかった。
だから美濃吉の弁当なんて絶対に高いんだろうな〜と思っていたのだが……
1つ1491円(税込)だと!?
私が見つけたのは『京小箱』というお弁当。京王百貨店新宿店の中地下にある美濃吉テイクアウト専門店にて発見した。
店内にはもっと高いお弁当もあったが、1500円以下のものがあるのは想定外。これは1つ味を確かめてみようと思い、1つ手に取ると……
軽っ……!!
想定していたよりも随分軽いというのが第一印象だった。家に持ち帰ってスケールに乗せてみたところ、重さは1つ299g(容器込み)。
お世辞にもボリューミーではない。その場にいた妻も、中身を見て「ちょっと控えめだね」と言っていたから、学生から見るとめちゃくちゃ少なく見えるかもしれない。
……が、その発想が根本的に違うのだろう。これは「美濃吉」のお弁当。「普通の1人前」と比べることがそもそも間違っているのかもしれない。
さて、お弁当の中に入っているのは、白米、煮物、抹茶胡麻豆腐、さわら柚庵焼き、だし巻き卵、粟麩田楽、胡麻豆腐、さつま揚げ……などなど。
──とサラっと記載したものの、実際は「これ何?」となって、裏に記載されていた「原材料名」と照らし合わせたものがいくつか。
内容はいたって和のお弁当なのだが、普通とはいえないなにか、別格感のようなものがそこにはあった。
そして味はもちろん激ウマ……というか「激ウマ」という表現が申し訳なく思うほど、上品だった。
・今こそ狙い目?
速い話が、『京小箱』は味と値段が良い意味で釣り合ってない。ボリュームだけは注意が必要だが、このレベルのお弁当が1000円台で買えるのは、破格といっていいかと思う。
まぁ、他のお弁当が高くなっているからそう感じるってのもあるだろうが……。逆に言うと、以前に紹介した「なだ万」のお弁当と同様に物価高の今が狙い目かもしれない。
ちなみに、エリアによっては『京小箱』はオンライン(美濃吉 NET)でも注文可。ただし、上で紹介したお弁当とは一部内容が違うようだ。
また、「東京23区なら税込10800円以上の注文から配送可能」といった条件がある(2025年6月10日時点)ので、詳しくは公式サイトで確認してくれ。
参考リンク:京懐石 美濃吉(公式TOP)、美濃吉 NET「京小箱」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.