行方不明になっていた高齢男性を発見・保護した近大工学部学生に東広島警察署が感謝状を贈った
東広島警察署(木本英則署長)は11月25日、東広島市内で行方不明になっていた80歳代の男性を発見し保護したとして、近畿大学工学部(同市高屋うめの辺)1年の花田大誉さん(19)に感謝状を贈り、「素晴らしい行動だった」と感謝した。
花田さんは9月13日の午後3時頃、同大学から自転車で帰宅途中に、建物の陰に立っていた高齢男性に「公園に行く道を教えてほしい」と声を掛けられた。公園までの距離が遠く、高齢男性が歩けるかと心配しながら公園に向かっていると、高齢男性の携帯に親族から電話がかかった。高齢男性と親族との会話が噛み合わなかったので電話を代わり、話を聞くと、高齢男性には持病があり、親族らが捜していることを知った。花田さんと高齢男性は、1・5㌔㍍先のスーパーで同署員や親族らと落ち合い、高齢男性を親族に引き渡した。
花田さんは「困っている人がいたら、自分からアクションを起こすことが大事だということを改めて感じた」と話していた。
同署には、同日の朝に家を出て帰宅しない高齢男性を心配した家族から同日午後0時45分、行方不明者の届け出があった。当日は、気温が高く高齢男性に熱中症の危険性もあり、署員が一刻も早く見つけたいと探していたが見つからなかったという。
同署によると、昨年の管内での行方不明者の届け出は、約100件。その内、高齢者が約3割。(山北)
プレスネット編集部