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「キスは干潮と満潮どちらが釣れる?」キス釣りと潮位のリアルな関係性

TSURINEWS

キス釣りと潮位の関係を解説(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

初心者でも手軽に狙えるキスは、天ぷらの食味が大変良く人気のターゲットだ。釣り師なら誰もが効率よく釣りたいと考えるわけだが、キスにとって「釣れる潮位」というのは、一体どのようなタイミングなのだろうか。今回はそんな疑問にお答えすべく、キスと潮位の関係性にフォーカスしてみたい。

キスが釣れる潮位とは

まずはキスが活発に餌を食う時間をみていこう。

圧倒的に上げ潮

キスは干潮から満潮に向かう、所謂「上げ潮」が最も活発に餌を食うとされている。効率よくキスを狙いたいなら、上げ潮を狙って釣行するのがおすすめだ。

潮止まり前後も良い

上げ潮の中でも、潮の動き始め・動き終わりがまさにゴールデンタイム。そこで、釣行時間を干潮・満潮を挟んだ前後3~4時間とすると、効率よく釣る事が可能だ。もしこの時間が日の出時刻と重なっていたならば、最早釣果は約束されたものと言って良いかもしれない。

潮周りよりも潮の動き

海釣りと言えば一般的に「大潮・中潮が釣れる」というイメージを持っておられる方も多いだろうが、タイドグラフを確認すると、大潮であっても潮位が大きく変化しないケースがあるのが難しいところ。

逆に長潮・小潮であっても潮が動いていれば釣れるので、潮周りよりも「潮が動いているかどうか」「潮位変動が大きいか否か」に注目したい。とはいえ、浅い場所で釣る場合に「大潮の満潮直前に食いが立つことがある」という事も追記しておきたい。

満潮のメリット

では続いて、満潮前後に釣行するメリットをみていこう。

浅いポイントで釣れる

潮の満ちに合わせてキスは移動してくるので、満潮前後であれば遠浅の場所が好ポイントになる可能性がある。極端な話、最盛期であれば水深が20cmくらいの所や、波打ち際近くで食ってくる事もあるのだ。

遠浅なポイントに注目(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

遠投が必要ないケースも

普段は遠投しなければ釣れない場所でも、満潮により潮位が上がれば、案外近くでヒットする事がある。こういった際は投げ釣りタックルではなく、ライトタックルで狙うと効率がいい。

エギングタックルが扱いやすい(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

連掛けのチャンス

遠い距離から仕掛けを引いてくる場合、当然足元/波打ち際近くまで探れた方が多点掛けのチャンスは広がる。サーフから狙う場合、遠投して足元まで探って8連~10連掛け……なんて事もある。

干潮のメリット

対して、干潮時にはどんなメリットがあるのかをみていこう。

遠浅のポイントが面白い

春先に潮干狩り場、夏場は海水浴場になるような遠浅のポイントの場合、大潮の干潮前後に釣行すると数十メートル単位で潮が引く場合がある。こうなると普段よりも遠い場所まで仕掛けが届くようになり、釣り荒れしていないエリアを狙えたりする。

ただし、釣りが可能な場所かどうかを事前に確認してから釣行してほしい。釣りが可能なら、潮干狩り場の近くのサーフ等は狙い目だ。

潮干狩り場周辺は遠浅な事が多い(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

美味しい時間を狙い撃ち

キスは上げ潮が良いわけだが、干潮からの上げ始めが最も食いが活発になる。干潮前後に釣行すれば、この時間をピンポイントで狙えるのだ。また、潮が緩み始める下げ終わりも狙うことが出来るので、終始「時合い」と呼べる状態となるのが最大のメリットだろう。

効率よく釣れる(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

干潮時に釣れるなら終始釣れる

仮に満潮の時しか釣れないポイントの場合、干潮になると浅くなりすぎて釣れなくなる事があるが、干潮時=最も潮位が下がる時間帯に釣れる場所はそうではなく、1日を通して釣れる可能性が高い。

潮位を把握して効率良い釣りを!

今回紹介したのはあくまで「一般的に効率よく釣れる時間帯」だ。シーズンに入れば時間帯・潮位関係なく釣果をたたき出すベテランも多いので、一概には言えないだろう。

だが、「まずは1匹釣りたい」「あまり経験は無いけど数多く釣りたい」といった場合、潮位はしっかり考察すべきだと著者は考える。狙い通りの釣果を得るために、是非釣行前に潮位のデータを頭に入れてみてほしい。釣行後、きっとその違いに驚いてもらえるはずだ。

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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