<遅刻、注意する?しない?>集合は8時なのに……5分は遅れる上級生「待ってられない」【まんが】
私はナギサです。ひとり娘のシオリは今年の春から小学生。先輩ママからは聞いていましたが、保育園に通っていたころとは生活がガラリと変わりますね……! わが家から小学校までは徒歩5分とわりと近くです。ただ登校班があるため、シオリは同じ地区の子と集まって毎朝10人ほどで登校しています。朝はいつもシオリと一緒に家を出ている私。通勤に使うバス停が小学校の校門のそばにあるため、見守りをかねて毎朝登校班に付き添っていました。
同じ登校班の5年生のサキちゃんは、決まって集合時間に遅れてきます。遠くからのんびり歩いてくる姿を見て、ほかの子が急かしても本人はお構いなし。正直、彼女を待たなければとっくに学校に到着しているのに……。そんなことが毎日なのです。
サキちゃんは遅れているにもかかわらず、自分の爪や髪をいじりながらゆっくり集合場所に向かってきます。あとから来るほかの登校班にどんどん抜かされ、ついにはイラ立った私。待たずに出発するよう、6年生の班長さんに促しました。
登校班は8時集合なのです。けれど遅刻魔のサキちゃんは必ず5分以上遅れてきます。小学校は近いので、その5分があればとっくに学校に着いているはず。朝の忙しい時間をムダにされるようで私も少しイライラします。 しかも挨拶しても返さないうえ、やんわり注意すると「うっざ……」と悪態をついてきたサキちゃん。お年頃というのも関係しているのでしょうか? 「登校班なんてかったるい」と言わんばかりの態度です。 さすがに5年生ともなればひとりで登校できるでしょう。彼女の到着を待ってから出発しようとする班長さんに、私はとうとう先に出るよう促したのでした。
ゲゲッ!相手の親が登場「ウチの子を置いていかないで!」
サキちゃんのお母さんは、登校班が昨日先に出発してしまったことを知ったようで……。でも毎朝のサキちゃんの遅刻のせいでみんなに迷惑をかけていることを、本当に理解しているのでしょうか? 不満げな顔をして自宅に戻っていきました。
出社するとロッカールームでミヨコさんに会いました。私がシオリの体調不良などで会社を休んだときも、積極的にフォローしてくれる優しい先輩です。そこで私はお昼休憩のときに登校班での話を聞いてもらいました。すると……。
サキちゃんのお母さんが登校班の集合場所にやってきたときは驚きました。けれど集合時間に遅れているにも関わらずのんびりと歩く様子のサキちゃんに、他の子を待たせている自覚なんてないでしょう。「うちの子が置いていかれた」と思うのなら、遅刻しないようにきちんと親が注意すべきなのでは? と感じてしまったのでした。 しかし先輩ママのミヨコさんに登校班の出来事を話したところ、思いもよらない言葉が返ってきたのです。「勝手に」付き添っている親が出発の指示を出したのは良くなかったかも、と……。あれ? 私のやり方、間違っていたの?
子どもの成長を見守る大人たち「口出さない」って難しい!
「うちの子、おとなしいしね……。付き添いで来ていた保護者に勝手にあれこれ決められて、何も言えなくて」確かに登校班に付き添っているのは私の都合です。なのにその場を仕切って指示を出してしまったのは、よくなかったかもしれません。
ミヨコさんによると登校班での困りごとについては、子ども会や小学校など管轄しているところに相談してみるのがいいそう。よほどのトラブルでなければ、子どもたちの自主的な行動を見守るのも大切なのだなと学びました。
私は登校班への付き添いをやめました。シオリが集合場所で他の子たちに合流するのを見届けると、登校班の出発を待たずに仕事へ向かっています。シオリの話によると、サキちゃんの遅刻はあれからずいぶん減ったそうです。私のイラ立ちはただの空回りだったということかもしれません……。 また登校班の管轄を確認したところ、私たちの地域は子ども会が取りまとめていることがわかりました。そして何か困ったことがあれば班長さんの保護者に連絡をする決まりになっているとのことでした。私があのまま登校班の付き添いを続けていたら、わが子だけでなく地域の子どもたちの成長の機会を奪ってしまっていたかもしれません。これからはなるべく自主性を尊重して見守る姿勢を大切にしていこうと思います。