全国初!廃寺の御朱印を蘇らせる『廃寺印』【京都市考古資料館】
京都市考古資料館で全国で初となる廃寺の御朱印を蘇らせるプロジェクトが発足しました。記念すべき第一弾は「京都盆地最古の寺院」と考えられている「北野廃寺」の御朱印です。どんな御朱印なのか見てきましたので、その様子をご報告いたします。
姿を消してしまった「幻の寺院」の御朱印
記録にはあるが、その姿は失われてしまっている───。
そんな寺院は少なくありません。
そんな失われた寺院の存在を現代に伝えようと京都市考古資料館で廃寺の御朱印を復活させるプロジェクトが発足しました。
「廃寺印(はいじいん)」は御朱印の廃寺版で、記念すべき第一弾は「京都盆地最古の寺院」と考えられている「北野廃寺」の廃寺印です。
京都盆地最古の寺院「北野廃寺」
「北野廃寺」は北野天満宮の西、北野白梅町の交差点に石碑が残る「京都盆地最古」と考えられている寺院です。
平安時代を中心に建物跡地や遺物が多数出土し、飛鳥時代の丸瓦なども発見されています。
さらには古墳時代の痕跡もあり、その為「京都盆地最古」と考えられるようになりました。
限定500枚の貴重な「廃寺印」
北野廃寺の廃寺印は限定500枚で、お一人様1枚限りでいただくことができます。
廃寺印は京都市考古資料館の窓口で受付が行われています。
御朱印蒐集家はもちろん、古代遺跡に関心がある方も買われているようで、職員の方は北野廃寺以外の廃寺も続けて廃寺印を作成できればと望んでおられました。
廃寺印を持って廃寺跡を訪問
廃寺印を授かった後、廃寺跡を示す石碑を訪れましたが、単に跡地を訪れるより一層廃寺を身近に感じました。こうした「繋がり」を感じさせる物があると実感が全く違います。ぜひ一度、廃寺印を持って北野廃寺の跡地を訪れてみてはいかがでしょうか?
基本情報
【全国初! 廃寺印】
◇開催期間
限定500枚(※なくなり次第終了)
◇価格
1枚300円(※お一人様1枚限り)
【京都市考古資料館】
◇開館時間
・午前9時~午後5時 (※入館は午後4時30分まで)
◇休館日
・月曜(※月曜が祝日または振替休日の場合は翌日)
・年末年始12月28日~1月3日
◇入館料
・無料
アクセス
【京都市考古資料館】
◇所在地
京都市上京区今出川大宮東入ル元伊佐町265番地の1
TEL.075-432-3245(代)/FAX.075-431-3307
◇交通案内
・JR京都駅・地下鉄二条城前駅から
市バス9系統
→『堀川今出川』停留所下車 西へ2分
・地下鉄今出川駅から
市バス51、59、201、203系統
・京阪三条駅から
市バス59系統
・京阪出町柳駅から
市バス201、203系統
・阪急大宮駅、JR・地下鉄二条駅から
市バス201系統
→『今出川大宮』停留所 考古資料館前下車すぐ
【北野廃寺跡】
◇所在地
〒603-8325
京都府京都市北区北野上白梅町
◇電車
嵐電:北野白梅町駅より 徒歩3分