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多摩市 ペットボトル分別に効果 昨年末からルール徹底化〈多摩市〉

タウンニュース

ペットボトル分別に効果

多摩市が昨年12月からルールを徹底化したゴミ回収時のペットボトル分別について、大幅に改善が図られていることが分かった。改善前は、エコプラザ多摩に搬入されるペットボトルの約30%がルール違反であり、ペットボトル収集量も増加していることから処理しきれない恐れがあったが、解消される見込みになった。

市がペットボトルとしてゴミ回収をするものは「ペットボトル」の識別表示マークがついている指定表示品目で、清涼飲料水やしょう油、みりん、酒類などのペットボトルが対象となる。収集されたペットボトルはリサイクル工場で再商品化に向けて加工され、新しいペットボトルに生まれ変わる。

昨年10月から強化

しかし、ペットボトルの収集量が増えてきたことから、市は従来から要請していたキャップをはずし、中身をすすぐことやラベルをはずすという分別ルールを徹底化し、未分別のペットボトルが混入している場合は回収しないことにした。

昨年10月と11月を排出指導強化月間として、未収集の対象となる出し方をしている集積所には予告シールを貼り周知を図った。

市が先月公表したデータによれば、以前は1日あたり約2万本のキャップを人の手で分別していたものが、1日あたり約2000本まで減り90%減少した。ラベル付きペットボトルの混入率は32%だったのに対し、強化期間には6%、ルール徹底化の12月以降は0・6%と大幅な改善がみられる=写真。

缶・ペットボトル収集量自体の推移はルールを徹底したこともあり、強化期間は約4・6%(約200キログラム)減少、12月以降は約10・6%(約500キログラム)減少しているという(前年同月比)。

市は「これから迎える夏場がピークになる」として、今後も排出ルールが守られていない集合住宅に対する個別排出指導の強化や電池などの異物混入への啓発を強化することにし、引き続きペットボトル分別ルール徹底化の啓発活動は継続していくとしている。

多摩市廃棄物減量等推進審議会委員市民代表の江川美穂子さん(たまごみ会議)は「12月からの実施に向けて段階を経ながら実施したことで、市民は自分事として意識するようになり目を見張るような効果が出た。やればできるということが実証されている」と話していた。

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