せいせきみらいフェスに幕 事業費の増大などが理由
せいせきみらい活性化実行委員会(三橋誠実行委員長)はこのほど、多摩川河川敷で行われきた花火をツールにした地域活性化イベント「せいせきみらいフェスティバル」の幕を閉じることを公表した。
2015年にスタートした同フェスは、最初の年に75発の花火を上げ、そこから数を増やし19年には555発を打ち上げるなど聖蹟桜ヶ丘エリア初秋の風物詩として定着してきた。
その後、コロナ禍や台風などの影響もあり3年間、中止に追い込まれてきたが、昨年再開を果たし555発の花火を打ち上げた。
同実行委員会では、閉幕の理由として人件費や資材の高騰による事業費の増大、自然環境・近隣地域への配慮、気候の激化や感染症などによる開催の不安定さなどを挙げている。
三橋実行委員長は「残念ですが悩んだ末の結果。9年間やってきたことは大きな財産となりました。実行委員会は解散せずに、別の形で地元に根付いた催しを準備できればと考えております」と話していた。
カオフェスは延期
みらいフェスと同日に行われ、日中におもに子ども向けに開かれていた「KAOFES」も今年は中止になり、来年5月への延期が決まった。開催時期の暑さから熱中症の危険性などがおもな理由だという。
KAOFESの主催者らは、花火の打ち上げを引き継ぐ形で来年開催したいとしている。