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Jリーグ2025“静岡県勢”の注目選手をベストイレブン形式で選んでみた。静岡学園から強豪Jクラブに入団した、あのルーキーも!

アットエス


【サッカージャーナリスト・河治良幸】
新シーズンが開幕するJリーグ。J1再挑戦となる清水エスパルスをはじめ、それぞれのステージで静岡4チームの躍進を期待しつつ、今回は筆者の目線で静岡県勢注目の11人と監督をベストイレブン形式で選んでみた。

GKは元藤枝MYFCの…

藤枝MYFC時代の大杉(左)=2021年6月


GKは大杉啓(高知ユナイテッド)をチョイス。静岡県生まれ、シズガク育ちだが、大卒後はオーストラリアへ。その後J3だった藤枝MYFCに在籍も1年で退団となり、トライアウトも経験した苦労人だ。

昨年はJFL高知の守護神として支え、入れ替えプレーオフでJ3昇格の立役者となった。勇敢なセービングはもちろん、的確なコーチングを強みとしており、J3の舞台での統率力にも期待がかかる。

最終ラインは中堅・若手の組み合わせ

川崎に入団した静岡学園の野田(左)と、J1復帰した清水の山原


最終ラインは全国高校サッカー選手権でも注目を集めた静岡学園の野田裕人(川崎フロンターレ)、J1初挑戦となる新天地で、守備の要として期待される清水区出身の立田悠悟(ファジアーノ岡山)、慣れ親しんだ磐田を飛び出してA代表入りを目指す鈴木海音(東京ヴェルディ)、JFAアカデミー福島育ちのプロ4年目で真価が問われる山原怜音(清水エスパルス)を揃えた。

その中でも山原は、清水がJ1上位躍進を果たすためのキーマンであり、鹿児島キャンプの総仕上げとなる“静岡ダービー”では、復調途上だった北川航也に代わり、キャプテンマークを巻く姿も。北川は「秋葉さん(秋葉忠宏監督)が、怜音もそういう年齢になってきたことを自覚させたかったのではないか」と語ったが、個人としてのスペシャルなプレーはもちろん、戦術面でも精神面でも、チームを支える存在として期待がかかる。

ダブルボランチは渡井(柏)&井出(沼津)

静岡学園時代の渡井(右上)=2017年11月


ボランチは欧州帰りの渡井理己(柏レイソル)と井出龍志(アスルクラロ沼津)に。渡井はリカルド・ロドリゲス新監督が率いる注目の柏で、主に3−4−2−1のシャドーを担いそうだが、ボールを動かす能力が高く、今後ボランチとしての起用もありそうだ。ライバルとなる浦和レッズから加入の小泉佳穂も「マサ(渡井)は本当に上手いので。競争相手でもあるし、一緒に出たら楽しいだろうな」と語ったのが印象的だ。

井出は沼津のアカデミー育ちで、金沢星稜大での成長が認められて4年越しのプロ入りとなった。ボランチではあるが左足の縦パスとパンチ力のあるシュートが持ち味で、ゴールやアシストも期待できる。富士市の出身で、中学時代は清水のジュニアユースで過ごした経歴があるだけに、活躍と共に静岡の広域から注目・応援されていく存在になるのではないか。

2列目は特徴の違う3人に

清水から鳥栖に移籍した西澤(左)と、北九州から磐田に復帰した藤原


2列目は清水から新たな挑戦を求めた西澤健太(サガン鳥栖)、J3ギラヴァンツ北九州での武者修行を終えて、地元クラブに帰還した藤原健介(ジュビロ磐田)、新監督のもとリスタートを切ったJ1の強豪クラブで開幕スタメンの期待がかかる遠野大弥(横浜F・マリノス)という3人に。

西澤は1年でのJ1復帰を目指す鳥栖で早くもリーダー的な存在になっており、あとは強いこだわりを持つキックで切り開いていけるか。

藤原はジョン・ハッチンソン監督の戦術的な要求に応えながら、創造的なチャンスメイクなど、彼にしかないスペシャリティで磐田の真の主力を狙う。

遠野は藤枝市で育ち、Honda FCから国内トップクラスのアタッカーに飛躍したが、もう一皮剥けることを目指して、川崎フロンターレから神奈川県内のライバルであるマリノスに移籍しており、その覚悟を感じる。3−4−2−1の2シャドーで、早くもホーランド監督の信頼を掴んでいるようだが、シーズンの結果として実るか注目したい。

千葉寛汰は藤枝でエースになれるか

FWは飛躍してほしいタレントが多く迷った中で千葉寛汰(藤枝MYFC)を選んだ。静岡市生まれで、清水ジュニアユース、清水ユースで育った期待の星は2023年には徳島、今治で経験を積んで戻ってきた。

昨年の前半戦はなかなか出番に恵まれず、同じ静岡県勢の藤枝にチャンスを求めた。前線での奮闘は目立ったものの、15試合で2得点とストライカーの仕事としては本領を発揮できなかったところもある。育成型期限付き移籍が延長となった新シーズンで、得点力が爆発するのか。新潟に戻った矢村健に代わってエースの座をつかむには、目に見える結果を残していくしかない。
 

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