交通事故で亡くなる人より転倒で亡くなる人のほうが多い!
高齢化が進む日本において今、交通事故で亡くなる人よりも転んで亡くなる人のほうが圧倒的に多いという。12月24日「長野智子アップデート(文化放送)」では、元日刊スポーツ編集局長の久保勇人が軽く考えてはいけない転倒の危険性について語った。
久保「厚労省の人口動態統計っていうのが毎年秋に前年の傾向を出しているんですけど、交通事故で亡くなる人の4~5倍の人が転倒が原因で亡くなっているんです。あと国民生活基礎調査に『高齢者が介護が必要になった主な原因』という調査項目があるんですけど、1位が認知症、2位が脳血管疾患、その次が骨折・転倒という項目なんですよ。実は介護が必要となる原因として高齢による衰弱よりも多いんです」
長野「私の母も転倒してから急に弱ってしまったんです」
久保「周りの方でそういう経験がある方多いと思うんですけど、一度転んだだけで寝たきりになったり、亡くなったり、歩行が困難になったりするというケースが少なくないんですね。さらに東京消防庁が今年の秋に発表した救急搬送データによると1年間に15万人の人が救急搬送されているんですけど、この事故種別の中でも“転ぶ”が7割以上占めているんです。これに続くのが“落ちる”とか“つまる”とか“ぶつかる”なんですけれど、さらに言うと“転ぶ”で搬送された方の3割以上の方が入院を必要とする中等症以上のケガを負っているんです。つまり転んで軽症で済んでないんですよ。かなりの方が入院を必要として、その先に寝たきりになったり、歩くのが不自由になったりというのに繋がっていってるんです」