横濱陶藝倶樂部 会場埋める作品でお祝い 30周年記念で展示会
市場富士見町に工房を構える横濱陶藝倶樂部=山本秀夫代表=が今年で30周年を迎え、記念の展示会をこのほどサルビアホールで開いた。
同会は、県教育委員会が県立平安高校=当時=で開いた市民向け講座「やきもの入門」の受講者から「終了後も続けたい」という声を受け、1995年に結成。「みんなで、仲良く、やきもの作りを楽しむ」をテーマに活動している。
現在も30代から80代まで33人が活動。工房で定期的に展示会を行うほか、区内の障害のある人の20歳を祝う会で湯飲みを贈答品として送ったり、ホスピス支援のバザーなども行っている。
今回の展示会には、会員たちが作成した大小さまざまな作品約500点が会場に並んだ。統一したテーマはなく、箸置きや小皿、花瓶など会員が好きな作品を展示する自由な形式で、中には10年以上前に制作して「今まで誰にも見せていなかった」と秘蔵の作品を展示した会員も。期間中には多くの来場者があり、区内から訪れた人は「それぞれの形があって面白い」と目を細めた。
山本代表は「乱雑に並んでいて、展示会という感じではなかったかもしれない。会員たちから出したい作品を募ったら、収まりきらない所もうちらしくて良い記念になった」と笑顔で語った。