株式会社ベネッセ プラネタリウム来月誕生 70周年でリニューアル
株式会社ベネッセコーポレーション(小林仁代表取締役社長)は2月1日、東京本部である多摩オフィス(落合)21階にあるプラネタリウム「ベネッセスタードーム」をリニューアルオープンさせる。創業70周年を記念した事業で、最新機器を導入して生まれ変わる。
多摩センターに建設
ベネッセスタードームは1994年、当時の代表取締役社長であった福武總一郎氏(現・ベネッセホールディングス名誉顧問)の「社員に、日常の制約を超えて宇宙的視野の体験をすることによって、新しい視点を獲得するきっかけにしてほしい」という思いから、同年竣工した東京本部の最上階に建設。多摩地域の住民や学校、教育団体など多くの人が利用してきたという。
今年、同社が創業70周年を迎えるにあたり、福武氏の発案でリニューアルされることになり、「宇宙を通じて生きている奇跡を実感できる場」にする。宇宙空間への没入体験から同社の企業理念「よく生きる」を考えるきっかけになる場所をめざす。
最新機器を導入
リニューアルの内容は、夜空に輝く星の美しさにこだわった光学式プラネタリウム投映機を導入し、光源に超高輝度LEDを採用、明るい星から暗い星まで一つひとつの星の明るさを忠実に再現した美しい星空を実現する。また、星座解説に必要な機能も搭載されており、一年を通して本格的な解説を学ぶことができる。
圧倒的にリアルな宇宙を日本国内で最高峰の明るさで投映するため、デジタル式プラネタリウム投映機を導入した。導入機器は宇宙に関するビッグデータをリアルな映像で再現、広大な宇宙空間を忠実に再現することができるという。投映部には高輝度4Kプロジェクターを採用し、日本国内プラネタリウムに最高峰の明るい映像を投映する。光学式プラネタリウムとデジタル式プラネタリウムのそれぞれの特長を生かした多彩な映像を体験できる。
さらに、音響設備にもこだわり、映画館のような臨場感あふれる迫力あるサウンドとホール音響のような客席全体へ均一なサウンドを実現する。
特別番組を制作
このリニューアルを記念した特別番組「COSMICCRUISE大宇宙と私たち」も制作された。ナレーションに声優の津田健次郎さん、制作に人気ユーチューバーの午後正午さんが加わった約30分の物語でオープン初日から上映される。
同社は「宇宙、その中の地球や太陽の誕生について最新科学で解き明かします。宇宙への航海(クルーズ)を通じて、広大な宇宙の中に生きていることへの奇跡を感じていただくことができる番組」としている。詳細はリニューアル特設サイト(https://blog.benesse.ne.jp/stardome/special)で確認できる。