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旧山部小学校を再利用!スポーツクライミングの施設が完成

上越妙高タウン情報

パリオリンピックの正式種目、スポーツクライミングの施設が3年前に閉校した上越市板倉区の旧山部小学校の体育館に完成しました。

高さは大きいものでおよそ10メートルあります。この施設では決められた時間内に登った高さを競う「リード」と、決められた課題をクリアする「ボルダリング」の練習ができます。施設は先月、完成しました。

7月6日(土)は、秋の国民スポーツ大会に出場する選手とジュニア選手による合同の強化合宿が行われました。参加したのは県内の小学生から社会人まで、およそ20人です。

市内の中学校生
「リード競技ができる施設が近くにあるのは嬉しい。そういう施設は県外にしかないことが多い」

北信越国民スポーツ大会 県代表 渡辺颯海さん
「普段の練習場所と高さもホールドも違う。難しいグレード(壁)が使われることがない。新しいものにトライできる環境があるのはありがたい」

国民スポーツ大会 県代表 小林夏寧さん
「新潟県はクライミング人口がほかの県より少ない。上越に施設ができることでやってくれる人が増えると思うと嬉しい」

学校の活用を考えたのは、まちづくりに取り組む「板倉区中山間地域農業振興会」です。会では学校が閉校したあとから活用方法を考えてきました。会のメンバーにスポーツクライミングの経験者がいたことから、大会を開くことができれば板倉区を訪れる人が増えると考えました。

板倉区中山間地域農業振興会 飯塚 直人さん
「地域としても廃校になった学校を何かに利用したい。山部町内会の人からも(廃校を)活用してもらって嬉しいと言っていた」

施設の整備は市に許可を得たうえで、新潟県山岳協会と連携して進めてきました。整備費用は、協会が全額負担しました

 新潟県山岳協会 田中勉さん
「リードのできる施設が県内になくて、どこかにほしいと探していた。ようやく施設を使って競技ができるのは本当にうれしい」

4年後の北信越国民スポーツ大会、スポーツクライミングは新潟県で開催されますが、会場はまだ決まっていません。農業振興会では北信越国民スポーツ大会をはじめとする大会が旧山部小学校で開催されるよう、関係者に働きかけることにしています。

板倉区中山間地域農業振興会 飯塚 直人さん
「板倉区の情報発信になるような拠点として田舎ならではの体験会、地域の特産物の販売会などやっていきたい」

施設は農業振興会と協会が共同で管理します。利用できるのは現在、協会に所属している会員のみです。一方で、一般向けの体験会を秋に開催する予定です。詳しくは新潟県山岳協会のホームページをご覧ください。

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