【葵区・賤機山】静岡の由来となった標高171mの山 「10分で登れる絶景スポット」
静岡駅の北にある「賤機山(しずはたやま)」は、市民に親しまれる憩いの場ですが、意外と知られていないのが、静岡市の名前の由来になった山だということです。ちょっと頑張れば10分で絶景スポットに着きます。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る道でも一本裏へ入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。今回は静岡駅北口から井川まで伸びる静岡市の主要道路、県道27号線の一部、安部街道を北に向かってお散歩します。
10分で登れるが意外に急階段
安倍街道を北に向かって歩いていると、右手に山が見えてきます。それが賤機山。
賤機山の標高は171m。南北7kmにわたって続く4つのピークの一つです。
登山口は複数あり、今回は西側の「籠上方面」からスタートしました。
市中心部にある静岡浅間神社からも登れるとあって、散歩や低山登山に人気なのです。
地元の人にたずねると「10分で登れる絶景スポット」とのこと。
さらに静岡の名前の由来になってると聞き、興味をそそられます。
登山口から続く細い階段。整備されているとはいえ、予想以上に急な斜面です。
もっと手軽な登山かと思いきや、右手には断崖絶壁。舐めてはいけません。
上からの絶景に感動
教えてもらった通り、10分の登山で広場に到着しました。賤機山の手前のピーク、浅間山の山頂です。
開けた場所でベンチもあり憩いの場という感じです。
ハイカーの姿もチラホラ。絶好のハイキングコースになっているようです。
景色が開けている場所へ歩いて行くと、静岡市をまさに一望する景色が広がっていました。
富士山もはっきりと見え、その雄大な姿に感動。空気もおいしいし、まさに絶景スポットです。
賤機山の山頂へはここからさらに15分山道を歩きますが、今回は省略します!
「静岡」の名前の由来
しかし、意外に知られていないのが、静岡の名称の由来となった山だということです。
静岡市がまだ駿府や府中と言われていた時代、廃藩置県を控え名称を検討することになりました。
当時も親しまれていたこの賤機山にちなんで3つの候補あがりました。
・静城(しずき)
・静(しず)
・静岡(しずおか)
その中から明治政府が「静が丘」、つまり静岡に決めたのだそうです。
静岡の“産みの山”といってもよいかも。
地元の人でさえ知らない人も多い、静岡の隠れた歴史です。
気軽に楽しめる絶景スポット
賤機山ハイキングコースは、10分程度で見晴らしの良いスポットまで登れる気軽さが魅力。
静岡市街を一望できる景色、富士山の雄大な姿、そして知られざる静岡の由来。
週末のお散歩やちょっとした運動に、訪れてみてはいかがでしょうか。