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「お月見ちょうだい」賑わう 伝統学び地域を知る

タウンニュース

大きな月のバルーンも登場

相模原市の一部地域に伝わる風習「お月見ちょうだい」を模したイベントが9月21日、市役所周辺で開催された。戦前から行われてきたこの風習は、中秋の名月に当たる日に子どもたちが各家庭を訪ね歩き、お供え物をいただくというもの。今回のイベントでは、「お菓子ポイント」に指定された周辺の店や企業を子どもたちが巡るという形で実施された。相模原青年会議所(JC/九嶋俊彦理事長)の主催。

開始早々各ポイントには人だかりができ、街中には地図を見ながら歩く子どもたちの「お月見ちょうだい」という声と楽しそうな笑顔が溢れていた。運営には同JCメンバーのほか、自治会関係者や学生ボランティアも協力。比丘口公園で行われた縁日や、手作り望遠鏡作りのワークショップも多くの親子でにぎわった。あいにくの天気で月の観測はできなかったが、子どもたちは満足そうな表情を浮かべていた。

「お月見ちょうだい」の文化はコロナ禍で途絶えた地域が多く、現在も行っている地域は限られている。担当した同JCの大井駿平委員長は「子どもたちに地域の文化を体験してもらうとともに地域の方々との交流が生まれることを期待して実施した。相模原というまちを好きになるきっかけになればうれしい」と振り返った。

お菓子ポイントに集まる親子

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