横浜商科大 学園祭で商店街をPR 大口地区が初参加
横浜商科大学つるみキャンパスで11月2、3日に学園祭「飯山祭」が開催された。その中で実施された商店街の魅力をPRする企画「プチ商店街」に大口駅周辺の商店街店舗などが参加した。当日は、各店舗の商品販売や学生運営委が撮影したPR動画が披露され、学生や地域住民らでにぎわった。
2回目の開催
「プチ商店街」は、同大学生で学園祭の運営委員を務める秋葉茜里さん=人物風土記で紹介=が昨年から実施してきたもの。商店街に魅力を感じていた秋葉さんだが、同大の学生で近隣の商店街での飲食や買い物を楽しむ人は少なかったという。その原因を聞き取り調査で探ってみると、「そもそもどんな店舗があるのか、商店街をよく知らない」との声が多く上がった。秋葉さんは、「それなら、商店街のお店や商品、店主さんたちの人柄、どんなお店があるかを知ってもらおう」とプチ商店街企画を始動した。
昨年の学園祭では、生麦駅周辺の商店街と連携し、商品販売のほか、店舗紹介のポスターや動画を作成して展示した。
店同士の交流も
2年目となる今年は昨年の取組みに加え、「商店同士のコミュニケーションの場づくり」「店の人と来場者とのコミュニケーションの場づくり」「店の認知度向上と実店舗への誘導」の3点にも注力。異なるエリアの商店主たちの交流も促進しようと、参加店を大口エリアにまで拡大。当日は、大口から10店、生麦からは11店が出店。飲食や小売、金融、美容など多彩な業種のPRや商品販売などを行った。
会場では運営委も各ブースを手伝う中、同大学生や地域住民ら多くの人が訪れ、用意した商品が午前中で完売する店舗も多くみられるほどの盛況ぶり。また、運営委が実際に店舗を訪れて撮影した紹介動画に足を止める来場者も多かった。
大口・神之木地区を中心とする大神商店会の小須田典子さんは「店同士の交流なども行えてよかった。学生がこういった新鮮な企画をしてくれると商店も商店会も活性化していくと思う。声をかけていただきありがたい」と感謝を述べた。
学園祭を終え、秋葉さんは「今回は2エリアの商店街から店舗が集まり、新しい1つの商店街になったようで嬉しかった」と笑顔で振り返った。今後は企画メンバー全員で商店街の魅力にふれる機会を複数回設け、利用者目線で「どのようなアプローチを受けたらお店に行きたくなるか」を突き詰めていくという。「この活動を通じてお店の魅力が伝わり、学生のファンが増えることを目標にしていきます」と意気込みを語った。