<子どもの金>「なぜ親に仕送りするの?意味がわからない」という人がいる。彼女に欠けている視点とは
学生のときには親から仕送りをしてもらったママも多いでしょう。時を経て就職や結婚して経済的に安定し、今度は逆に親に仕送りをしているという人もいるのではないでしょうか。ママスタコミュニティには、親への仕送りや金銭的援助に関するこんな質問が寄せられました。
『よく親に援助とか仕送りをしている人がいるけど、なんで? 働いてもらえばよくない? 親は今まで働いてこなかったの? なんで子どものお金をあてにするのか謎なんだけど』
投稿者さんとしては、「子どもが親に仕送りをする」という状況が理解できないようです。もっと言うと、子どもからの援助をあてにして働かない親に疑問を持っている様子。この投稿にさまざまなコメントが集まりました。
「自分の親にならいいけど、義理の親なら仕送りしたくない」という人も
『わかる。芸能人がよく親に仕送りしているとか、家を建ててあげたとか言っているけど「独立して別世帯なのになぜ?」と思う。独身なら好きにすればいいけど、結婚して子どもがいるなら配偶者は内心モヤモヤしないのかな』
『ママ友で「義親に仕送りしないといけなくなった」と憂鬱になっている人がいたけど、実際にいるんだと驚いた』
『いいんだよ。援助したいんだから。自分が何かしてあげるって承認欲求が満たされるんだよ。 人の家のことはほっといてあげて。自分の旦那だと話は別だけど』
ママたちからは「結婚して子どもがいるなら自分の家にお金がかかるのに、親にまで仕送りするのはキツイよね」として、投稿者さんの疑問に共感を覚えているママたちがいました。たしかに子育てにとてもお金がかかっている上に、親にまで金銭的な援助をしていたら、家計が火の車になってしまうと感じるのも無理はないかもしれません。特にママたちが口を揃えて言っていたのは「自分の親ならいいけど、義理の親への仕送りは嫌」という意見でした。もちろん義理の親が経済的に困っていたら支援するのは素敵なことですが、内心では「そんなお金があるなら自分の家に使ってほしい」と思うのが本音かもしれません。また自分の親に仕送りをしていることで配偶者があまりいい思いをせず、それが夫婦仲にも影響を及ぼすと危惧している人も。
「子どもは親に仕送りするもの」と刷り込まれてきた……
『都営住宅に移って、旦那と妹さんからの仕送りで暮らしている。その割には高級品を送ってくるからやめてほしい。誰のお金だと思っているんだろうか……。結婚前に「あなたたちとはお金だけの関係よ!」と吐き捨てられたことは一生、忘れませんから。お義母さん』
『私は親に子どもの頃から刷り込みされていたよ。「就職したら仕送りは当たり前。従兄弟たちもみんなしている」と。実父がパチンカスの酒乱で実母が苦労しているのを知っていたので、当たり前のように結婚するまでの6年間、計200万円を仕送りしたよ。当時、両親は50代。「結婚したら仕送りできないから老後資金にしてね」とお願いしたけど、実父の車の買い替えでなくなっていたよ。出産して旦那のお給料で余裕ある生活をしていると、実家に対しての謎の罪悪感があって、子どもが1歳になったときに働いて仕送りしようとしたら、旦那に全力で止められて目が覚めた』
実際に、自分の親や義理の親に仕送りをした経験があるママたちからの体験談も寄せられています。こうしたママたちのエピソードを見てみると、働ける状況があっても働かず、子どもの仕送りをあてにしている親も少なからず存在していることがうかがえます。義理の親に対して「仕送りしたくないから働いてください」なんて言えるはずもなく、旦那さんの顔を立てるために目をつぶっていたというママがいました。また自分の親だとしても、洗脳のような形で「子どもは大人になったら親に仕送りするもの」と刷り込まれてきたママの壮絶なエピソードには、ゾっとしてしまうのではないでしょうか。親が贅沢や楽をするために仕送りを求める状況であれば、たしかに投稿者さんのように疑問を持つのも理解できるかもしれません。
働きたくても働けない親もいる。いろいろな事情の人がいるよ!
『幼馴染が母親に仕送りしているよ。父親が早くに亡くなって女手一つで育ててくれたけど、病気で認知症が進んで働けなくなった。支援を受けるにもお金がね』
『働けなくて生活保護を受けている人に「なんで働かないの?」というのと同じだと思う。家族内で完結していて偉いよ』
『人の能力には差があるからね。現役世代ですら世帯年収400万円台のお宅と1000万円以上のお宅があるし、400万円台のお宅が、子どもを大学まで何人も育て上げたら、老後の蓄えなんて残っていないと思うけどな。ちゃんとした親なら老後も働くだろうけど、その歳で稼げるお金は知れているでしょ。奨学金も借りずに大学を出してもらえて、仕送りしなくても自分の蓄えでやっていける親の元に生まれたことをありがたいと思うべきだよ』
投稿者さんは「親は子どものお金をあてにせず働くべき」と考えていました。しかしさまざまな事情で経済的に困窮していたり、健康上の問題で働けなかったりするケースは決して珍しくないでしょう。頑張って働いてきたものの、仕事を解雇されたり、減給されて生活が苦しくなったりすることはどの年代でも起こりえる話。特に50代、60代になって転職するというのも難しいでしょうから、親世代が経済的に困ってしまうのかもしれません。
一方で投稿者さんは「今まで働いてこなかったの?」と、親が今まで蓄えていなかったことも指摘していました。ただそれも子育てをして生活費や子どもの教育費にしっかりお金をかけてきたために、老後資金に余裕がないというケースもあるのではないでしょうか。子どもも結婚し、今から老後資金を貯めようと思っていた矢先に病気になったり、配偶者に先立たれたりすれば誰しも経済的に困ってしまうリスクがあります。ママたちからは「働けない事情があるのは仕方ないと思う」という意見もありました。他にも「人様の税金や生活保護をあてにしないで家族で完結していてむしろ偉いと思う」「働けるのに働かない親には仕送りは不要だと思う」といった意見もあり、親に仕送りすることをどう思うかは人それぞれで、考え方が大きく違うこともうかがえました。