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Apes、ツアーファイナル・Spotify O-Crest公演の公式レポート到着 メジャー2nd EP『GATEWAY』の発売&ワンマンライブの開催を発表

SPICE

Apes

2024年6月にメジャーデビューを果たしたApes。9月26日にSpotify O-Crestにて行われた『Major 1st EP“WANDERS”Release Tour』ファイナル公演にて、12月18日にメジャー2作品目となるEP『GATEWAY』をリリースすることを発表した。

本作『GATEWAY』の中心にあるのは、 変化と新たな始まりへの期待。タイトルが示す「入口」というコンセプトは、“今回のEPで既存の楽曲にとらわれることなく、新たなロックの要素を取り入れ、Apesがこれまでのサウンドから一歩踏み出し、新しい音楽的な地平を切り開くための「入口」”として位置づけられている。

そして、本作より収録曲「ネバーエンド」が10月9日より先行配信される。「ネバーエンド」ではEPのテーマを存分に感じさせる、終わりのない旅や未来への渇望が描かれている。日常の中で感じる「何かが足りない」不安感と未来への期待感が交錯している楽曲となっているとのこと。

「ネバーエンド」

また、3月には第2弾EP『GATEWAY』を引っ提げて、渋谷WWWと大阪Live House Pangeaにてワンマンライブも開催される。(9月26日から10月6日の期間でチケット最速先行受付中)

Apes ONEMAN LIVE 「Get Underway」

さらに、9月26日(水)に行われた『Major 1st EP“WANDERS”Release Tour』ファイナル公演のオフィシャルレポートも到着した。

オフィシャルレポート

Apes

「こういうロックバンドがいるんだなと覚えて帰ってもらいたいし、最高新記録を塗り替えるライブをするので、最後までよろしく!」──そんな坂井玲音(Vo/Gt)の挨拶で始まった、『Apes EP "WANDERS" Release Tour』のファイナル公演が、9月26日に渋谷Spotify O-Crestにて行われた。この日は、同い年のバンドであるammoとのツーマン。ammoから受け取った熱いバトンを手にした彼らは、1曲目の「ハイライト」で気持ちよく走りだし、サビではオーディエンスが拳を上げて彼らの熱に呼応する。坂井が「いけるか!?」と煽ると、そのまま「Hesitate」と「Wake me up!」へ突入。がむしゃらなスピード感ではなく、聴者の体感的にも一番気持ちよくノれるアッパーチューンで突き抜いてくるApes。そんな彼らの熱量に乗っかって、会場はみるみるうちに高揚していく。

Apes

”東京で一番カッコいいバンド”である自負と誇りを持ち、飾らない自由なステージングを繰り広げていく中、真っ赤な照明の下でプレイされた、村尾ケイト(Ba)の重厚感のあるベースラインがハードな「GORILLA」では、間奏でそれぞれのパートのソロをドロップ!『WANDERS』のインタビューした際に、Apesが持つラフな面をより見せていきたいと話していたが、パフォーマンスからもその意図が充分に伝わってきた。この時間は気負いせず、自由に、音楽に没頭していこう。ライブを通じて、そう言われているような気がした。秋の歌「501」や、今作「WANDERS」収録曲の「魔法はとけていた」などのミディアムチューンで空気を変えつつ、坂井の豊かなソロからスタートした「How are you?」でフロアの調子を伺いながら、再びフロアに火を点ける。アラユ(Gt)が弾く、流線的だけれども音の粒が際立つギターが、楽曲に彩りを与えていく様が眩しい。

坂井玲音(Vo/Gt)

アラユ(Gt)

村尾ケイト(Ba)

7ヶ所に及ぶツアーの中で、「ライブをやる意味とは?」を自問し続けたと話した坂井は、「はっきりした答えが見えたわけじゃないんですけど、お互い足りないものを補い合っているのかなと思いました。CDにすることで圧縮され、無くなってしまったものを探していくように、僕らはライブをやっているんだなと思います」と語った。ライブをひとつの物語として捉えている、という彼らの想いを存分に体感できたのは、次に演奏された「Goodbye sea」だった。心地良い浮遊感が体を包み込みつつ、曲が進むにつれて、力強いボーカルと確固たるバンドグルーヴがハッキリとした輪郭を描き出していく様は、途方もなく美しく、圧巻。静寂も激情も全てを詰め込んだ、音源再現のその先をゆくエモーショナルなライブに、強く胸打たれた。そんな感動が作る余波を打ち消すことなく、そのまま明るく「Boying」「Mustang」へと続けていく。

Apes

ツアーファイナルを共に迎えられたことへの感謝を告げ、例えこれから先うまくいかないことがあっても、バンドは続けていくものだし、どんどんステップを踏んでいきたいと言葉にした彼らは、来年3月に渋谷WWWと大阪Live House Pangeaでのワンマンを行うこと、さらに12月18日に2nd EPのリリースすることを発表した。いつだって先を見据えて鋭意活動をしていくことの決意表明を届け、ラストに「Stay alive」をプレイ。さらにアンコールでは、10月9日に先行リリースされる「ネバーエンド」を披露!これまでのApesにはなかったリズミカルでダンサブルな楽曲だが、手放しに希望や明るさだけを語らず、日常内の葛藤含めて「これからどうしていこうか?」と自他に問いかけるところがApesらしい。真面目で、人間臭くて、時にカッコつけてしまうけど、音楽に対して誰よりも熱い気持ちを内包している彼らが作る音楽と、それを圧縮なしの全開放状態で届けられるライブは、いつだってグッとくる。

今作『WANDERS』で軽やかさを携えた彼らは、次作『GATEWAY』(=入口)を抜けた先で、どんな景色を見せてくれるのだろうか。そんな期待を抱かずにはいられない、希望溢れるライブだった。

Text by 峯岸利恵
Photo by 稲垣ルリコ

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