行列覚悟!手仕込みの具がふわっとこぼれる『おにぎりこんが』の“握らない”おにぎり 神戸市
昨年12月にオープンした『おにぎりこんが』(神戸市中央区)は、関東を中心に展開してきた行列の絶えない人気おにぎり店。神戸元町店が関西初の出店とあって期待感も高く、連日午前中から行列ができています。
東京・大塚にある老舗おにぎり店で修業し、その想いもレシピも引き継いだ、握っているようで握っていない!?おにぎりを取材してきました。
まずはカウンターで注文を。具は全部で23種類。単品で頼むもよし、140円をプラスして他の具と組合わせることもできます。
クリームチーズやねぎなど、トッピング用素材もあります。お米は通常150g、ハーフサイズ120gや大盛り180gも選べます。
レジ横のオープンキッチンに寿司ネタのようにズラリと並んだ具は、東京のセントラルキッチンで作り、冷凍で神戸に運んだもの。さっそく通常サイズのおにぎりを5つお願いしました。
まずはお米を型にポンポンと置いていきます。
その上に具をたっぷりと乗せたら...
ご飯をふわんとかぶせ...
これを一気にひっくり返して型を外したら、ひとつずつふわっと手を添えるだけ。
手に取って握ったりせず、形を整えるように2~3タッチしたら海苔で包みます。
最後に具材を乗せたら完成~。
さっそく店内に12席あるイートインスペースで、握り立てをいただきました。
まずは1番人気の「牛すきやき+卵黄の醤油漬け」から。おにぎりを割ってみると、ご飯がほろりとほどけます。
こぼれないよう頬張ると、まずお米の美味しさに気がつきます。粒立ちがしっかりとした新潟県岩船産コシヒカリを、炊いた後に一旦冷まして米に膜を張り、旨味を閉じ込めているそう。
甘辛いすき焼き肉でお米が進みます。卵黄はトッピングだけでなく中にも仕込まれ、肉に絡んでまろやか~♡分厚い有明海苔は香りが良く、存在感抜群です。
1つでも十分お腹が満たされますが、せっかくなのでもう1品、変わり種の「ボロネーゼ」を。外国人にも喜んでもらおうと開発された具ですが、不思議とおにぎりに合います。
ミンチの水分量や塩味を調節し、和の雰囲気も持ち合わせながら、粉チーズが絶妙にマッチ。
残りはテイクアウトにしましたが、中でも印象的だったのが「明太子」。辛さ強めでパンチがありながらも、あっさりとしています。
実はこんがでは、生たらこをみりん、酒、赤唐辛子を加えたタレに漬けて寝かせ、発酵させてオリジナル明太子を作っているんです。
とうふ汁やお新香をつけると朝ごはんやランチセットに。とうふ汁は、鰹とさばのダブル出汁に信州の白みそを溶いた手作りの味、キュウリの糠漬けも素朴で、セットメニューにもぬかりがありません。食べた人がふるさとを思い出すような温かみが心に残ります。
代表の合田さんは「またアレが食べたいと記憶に残るおにぎりを提供したい。神戸のおにぎりといえば”こんが”と思い出してもらえるようになれば」と話していました。
場所
おにぎりこんが 神戸元町本店
(神戸市中央区三宮町3-5-9)
営業時間
8:00~20:00
定休日
なし