知らないと損する癒しスポット!心と体が整う西宮の『御前浜橋』『御前浜』でリセット散歩 西宮市
海と空に包まれて、ふっと心が軽くなる。そんなひとときを求めて西宮市の『御前橋』『御前浜』を訪れると、思わず深呼吸したくなる景色が待っていました。整備された遊歩道、歴史の香り漂う遺構、潮風と空の広さ。どこを切り取っても、静かな感動がある同エリアの魅力を紹介します。
御前浜は、江戸時代には西宮神社の神事とも関わりのあった由緒ある土地。今では市民にとって、犬の散歩や軽いウォーキング、ゆったりと海を眺める癒しのスポットとして親しまれています。海からの風に吹かれながら歩いていると、自然と肩の力が抜けていくのを感じます。
この浜辺と西宮浜を結ぶのが「御前浜橋」。昔、記者自身、子どものサッカーの試合のたびに自転車でこの橋を渡っていたが、正直それほどきれいな場所という印象ではありませんでした。今回訪れてみると、橋の周辺はすっかり整備され、驚くほど清潔なトイレが設置されて、アクセスも快適になっていました。
この橋は、中央が跳ね上がる「跳ね橋(可動橋)」として設計されており、普段は歩行者や自転車が自由に通行できますが、船が通るときだけ中央部がゆっくりと持ち上がる仕組み。開閉時には一時的に通行できなくなるものの、その様子もまるで港町の景色の一部のようで、訪れる人のちょっとした楽しみにもなっています。
さらに御前浜には、幕末に築かれた「西宮砲台」という貴重な歴史遺構もあります。白く丸い建物は国の重要文化財に指定されており、当時の海防の様子を今に伝えます。砲台のある一帯は御前浜公園として整備され、歴史と自然が共存する散策スポットとして訪れる人の心を静かに癒してくれます。
今回驚いたのが、公園内に新しく整備された公衆トイレの清潔さ。暗くて入りにくい…という昔のイメージはすっかり一新され、明るく清潔で女性や子ども連れにも安心。ちょっとした設備の進化も、気持ちよく散策を楽しめる理由のひとつになっています。
御前浜では、波打ち際で遊ぶ子どもたちの笑い声が響き、芝生ではカップルがのんびりとランチ。水上ではボートを楽しむ人の姿も見られ、自然の中で思い思いに過ごす人々の風景が広がっていました。自然、歴史、健康、そして日常。すべてがやわらかくつながる御前浜の風景は、忙しい日々の合間に、ぜひ一度足を運んで、深呼吸してみてください。
場所
御前浜公園
(西宮市西波止町)