箱根町在住戸上さん 9作目の詩集を出版 言葉に映す箱根と故郷
箱根町の町民歌「和む光の」を作詞した戸上寛子さん(90・強羅在住)がこのほど、4年ぶりに9作目となる詩集「強羅坂」を文藝春秋から出版した。
学生時代から詩を書き始め、家業のクリーニング店を手伝いながら長年、創作に励んできた戸上さん。今回は「憧憬」「強羅坂」「箱根路」の3つのテーマに分け、41の詩と60首の短歌を書き留めた。ふるさとである山梨県甲州市の風景や箱根の四季、日常のひとこまを感じたままの言葉で綴り、「故郷と強羅の景色が似ていて、昔の記憶がよみがえる」と振り返った。
戸上さんは「これからも、書き続けられるうちは詩の道を究めていきたいと思う」と話した。詩集は、平井書店や伊勢治書店など小田原市内店舗で販売中(2500円)。