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綱島小5年 米消費するサイクル作り 商店会と協働で商品化も

タウンニュース

順番で稲を刈る児童ら

綱島小学校の約60平方メートルの田んぼで10月7日、5年生の児童らが稲刈りを行った。「食」を学ぶ総合的な学習の時間の一環で、田んぼが整備された16年前から同校での食農授業を手伝っている小池幸次郎さん(80)、飯田正己さん(77)、吉原義一さん(76)の3人が協力。田作りから田植え、稲刈り、脱穀、精米までの一連の稲作を、アドバイスしながら児童らを見守る。

児童らが「食」について考えたとき、米離れや米の作付面積の減少、農家の高齢化など、米に関するテーマが多く上がったという。その中で5年1組は、「綱島の人にコメのよさを深く伝え、消費してもらおう」という目標を掲げ、コメサイクルプロジェクト(KCP)を発足した。米をたくさん食べることで、消費量が増え、生産量が増え、農家が増え、価格が下りてみんながより食べやすくなる、というサイクルを作るプロジェクト。綱島商店街連合会の協力のもと、来年3月下旬に行う桜祭りで、米を使った商品を販売するという。現在進行形で商品開発を実施し、1月に試食会を開く予定。また、取組みを広く知らせるためにマスコット作りやポスター作りを行っていく。

当日、稲刈りを行った児童らからは、「鎌をうまく扱えた」「たくさん刈り取れた」という声とともに、「足がねちょねちょして気持ち悪い」といった悲鳴も。白井優さん(11)は「テレビや写真では見たことがあったが、稲の実物を見るのは初めて。心を込めて刈ったので、食べる時が今から楽しみ」と感想を話した。担任の田屋佑樹教諭は「児童には、できるだけたくさんの地域の方、プロの方に触れてもらいたい。企画を支援してくださるたくさんの方々に感謝します」と話す。

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