2024年度中学入試で多数出題! その背景には文学賞受賞があった!『雪の日にライオンを見に行く』
今読むべき中学受験出題作品を厳選してご紹介! 今回は、2024年度中学入試で多数の学校で出題された物語文をご紹介します。
【中学受験】に役立つ「親子で読みたい物語」8選 2020年度入試で最多出題数を誇る王道作品〜最新出題まで中学受験の入試問題で必ず出題される「物語文」。
今回の記事では、2024年度入試にて多数の学校で出題された作品をご紹介! さらに大手中学受験塾で受験指導などを担当し、1000人超の子どもと関わったライターによる【出題ポイント】も公開します。
数ある作品の中から複数の学校で出題作品として選ばれた背景は、どこにあるのでしょうか?
児童文学賞受賞が鍵!? 2024年度入試で複数の学校で出題された作品はこちら!
作品名:『雪の日にライオンを見に行く』
著者:志津栄子
出題校:桐朋中学校、桐朋学園桐朋女子中学校、横浜共立学園中学校
【あらすじ】
中国残留邦人の祖父を持つ唯人は、何をするにも自信がなく、話すのも苦手。そんな唯人はクラスメイトがあれこれと話しかけてもそっけない返事ばかりして、クラスになじもうとしない、転校生の生島梓に親近感を覚えるようになる。
老人福祉施設を訪問してのクリスマス会、年末年始の家族のやりとり、年明けのなわとび大会……。
唯人は、中国残留邦人として祖父が抱えてきた悩みや家族への葛藤、梓が抱えている孤独を知っていく。
【出題ポイント】
中学受験では、その年に話題になった児童書から出題されることが多く、児童文学賞を受賞した作品は毎年注目を集めています。本作は第24回ちゅうでん児童文学賞で大賞を受賞した作品です。これまでにも同賞を受賞した作品が頻出しています。
「中学受験のための読書」をはじめてみよう!
中学受験は知識や学力だけでなく、考える力や表現力、物事を多角的に見る力が求められます。そのため、本を読むことで、楽しみながら中学受験につながる一歩を作ることができます。
今回ご紹介した『雪の日にライオンを見に行く』で、ぜひ中学受験につながる読書をはじめてみてくださいね!