カラフルな魚たちと出会う堤防五目釣り【西伊豆・岩地海岸】多種多様な魚を20匹キャッチ
秋の西伊豆で楽しむ小物釣りと温泉の旅。連休を利用して、松崎町の岩地海岸でのんびりと釣りを楽しみながら、美しい白砂の海岸や透明度の高い海を満喫した。簡単なタックルで気軽に挑む五目釣りは、カラフルな魚たちとの出会いに溢れ、想像以上の釣果に満足。温泉と地魚料理も堪能し、宿の親切な対応で心温まるひとときを過ごせた。
西伊豆の堤防で楽しむ秋の小物釣り
10月13日、好天に恵まれた連休に西伊豆へ向かった。東伊豆の賑わいを抜け、しばらく訪れていなかった松崎町の岩地海岸に到着したのは正午過ぎ。海水浴客が去り、静けさを取り戻した入り江の漁港でのんびり釣りを楽しむことにした。
堤防回りで小物を誘う
今回は、小継の磯竿とコンパクト投げ竿を用意。どんな魚が釣れるか楽しみにしながら、最小限のタックルを活用して短時間で楽しむつもりだった。五目釣りを楽しむために、サビキ仕掛けや投げ、フカセ、ルアー、エギなど、少数ながら仕掛けを揃えてきた。
周囲の釣り人の様子を見ながら、釣れそうな方法を工夫して楽しむ予定である。アクシデントに備えて玉網も準備してきた。
宿の駐車場で準備を整え、夏の日差しの中、Tシャツにサンダル履きで釣り場へ向かった。連休中だが、釣り人は3人ほどで、カゴ釣りやエギングをしている。
ベタ凪の若潮で、潮は少し上がり始めていた。2本ある堤防の沖堤まで船溜まりを眺めながら歩いて行くと、小魚が逃げていくのが見える。白砂の海岸が広がる美しい午後だった。
堤防の状況
堤防先端でカゴ釣りをしている釣り人のフラシには、20cmほどのイスズミが数匹おり、明け方にはシマアジの子供も釣れたそうだ。自分は20m先の根周りを狙い、邪魔にならないよう堤防の中ほどで沖に向かって竿を出すことにした。
水深は4mほどで、透明度が高く、海中にはカラフルな魚が泳いでいる。伊豆ならではの光景として、シュノーケリングの2人組が磯際で魚を追いかけているのも見えた。どんな魚が釣れるか気になり、足元で浮き釣りを試すことにした。
今回のタックル
・竿:小継グラス磯竿3.6m
・リール:ダイワ小型ベイト
・ライン:ナイロン8Lb
・ウキ:釣研ナナメウキR中
・ハリス:0.8号、1号
・針:伊豆メジナ5号、金袖5号
・エサ:マルキューカゴズバッ、マルキューパワーイソメ(中)
釣り開始
古いグラスの小継磯竿にベイトリールをセットし、釣研のナナメウキを半誘導にした。針は伊豆メジナ5号で、ラインはナイロン8Lb、ハリスは1号60cmで挑戦。サルカンの上にガン玉Bを打ち、片手に缶ビールを持ちながら、遠くの水平線を眺めて最高の気分だった。
コマセに集まる魚たち
予備で持っていたアミエビチューブを海水で薄めてコマセを打ってみると、浮いてきたのはハタタテダイやコバルトスズメ、ネンブツダイ、カワハギといった魚たち。アジなどの青物は来ていないようだった。
カラフルな魚にパワーイソメを縫い刺しにして1投目を投入すると、魚の猛攻で30秒と持たずにエサが無くなる。エサのサイズを小さくし、針も袖針に変更してみた。
1匹目は黄色い小魚
何度かエサを取られた後、鋭く浮きが沈むアタリに来たのは黄色の綺麗な魚。調べてみるとベンガルフエダイだった。手のひらサイズで、まるで鑑賞魚のような姿である。
その後も入れ食いが続き、ディスカスのような手のひら大のキンチャクダイも釣れた。さらに小さなイスズミやフエダイが次々と釣れ、20匹ほど釣ったところで満足な釣果となった。
そろそろ宿に戻る時間だと感じ、竿を片付けると、西伊豆の海に夕暮れが近づいていた。
釣りも温泉も楽しめた
天気に恵まれた10月の3連休は、初日の午後になって翌日の宿を探すという無謀な計画だったが、親切な宿の対応で予約が取れたのは幸運だった。のんびりと宿から歩いて堤防で小物釣りを楽しみ、温泉と地魚料理の願いも叶った。
今回お世話になった宿は岩地の海光苑で、スタッフの方々の親切な対応に感動した。常備の予備餌で釣りを楽しめたことも、スマートな釣りとなった。また訪れたいと思う。
交通アクセス
・電車:伊豆急行下田駅または蓮台寺駅からバスで松崎へ、松崎からバスで雲見方面岩地温泉下車、徒歩
・車:R136岩地より岩地海岸へ
(詳細は松崎町観光協会のHPを参照)
<中山祐司/TSURINEWSライター>