秦野市 園小中「架け橋会議」初開催 スムーズな接続を推進
「令和6年度第1回はだのっ子学びと育ちの架け橋会議」が8月19日、保健福祉センター多目的ホールで開催された。
2021年度から公私園種を問わず、発達段階に応じた一貫教育を展開するため「園小中一貫教育」に取り組んでいる秦野市。中でも、遊びを通して学ぶ「幼児教育」から、教科等の学習を中心に学ぶ「小学校教育」への円滑な接続を目指し、研究校・園を指定し「園小接続カリキュラム」に取り組んでいる。架け橋会議は、市内全ての幼児教育施設・保育施設と秦野市立小中学校が連携し、園小中一貫教育の推進と園小接続の更なる強化を目的に今回初めて開催された。
当日は、市立幼稚園・こども園と小中学校の管理職の他、26の民間園の責任者が参加。会議の冒頭で、佐藤直樹教育長は「市内のどの園の子どもたちも、小学校に上がるときに不安なく上がれるようにすることを目指しています。ぜひ忌憚ないご意見をお聞かせください」とあいさつした。
テーマを決め意見交換
会議では園小接続カリキュラムについての説明の後、中学校別に意見交換を実施。「民間園との連携強化の具体策について」をテーマに話し合いが行われた。
参加者は現在行っている園小中の交流についてや、効果について意見を交換。小学校への進学に不安を感じていた園児が児童と交流した結果、「お兄さんが優しくて、小学校に行くのが楽しみになった」とポジティブな感想を持つようになったことを報告した中学校区もあった。
会議に参加した民間園の一つは「これまで幼稚園・保育園の先生だけで会議することはあったけれど、小中学校とも意見交換することができて画期的。こういった機会があると頼もしく、勇気づけられます」と感想を話した。
今後、2025年2月20日(木)に第2回会議が開催される予定だという。