良縁結んでみませんか?出雲大社埼玉分院で聞く縁結びの秘密【埼玉県朝霞市】
みなさん、良縁についてお考えになったことはありますか?恋愛、仕事、友人関係であっても相性のよいパートナーがいるとパフォーマンスは上がります。しかし、忙しい毎日のなかでは縁というものについてじっくり向き合う時間は少ないのではないでしょうか。
「最近、上手くいかないな」と思ったときに訪れてみてほしいのが『出雲大社埼玉分院』です。『出雲大社埼玉分院』は縁結びで有名な島根県にある出雲大社の分院なのです。今回は副長の渡邉さんに良縁、縁結びの方法についてお聞きしました。また『出雲大社埼玉分院』自体が良縁を結ぶために積極的な行動をされていたのです!素敵な出会いに巡り会いたい、積極的な行動ってなに?と気になった方はご一読くださいね。
出雲大社は知っているけれど分院ってなんだろう?
出雲大社の分院は神道の布教活動を目的に開設され、全国各地に点在します。神道では神霊を無限に分けることができるとされており、分霊も本社の神霊と同じと伝えられているのです。そのため、島根県に所在する出雲大社と出雲大社分院は同様のご利益を持っていると言われています。
とっても気になる良縁の結び方とは!?
筆者:島根県の出雲大社と同じご利益にあやかるとお聞きしました。良縁を結びたい場合は、何をしたら良いでしょうか。
渡邉さん:赤口の日の参拝やご祈願がおすすめです。赤口は「しゃっこう」と読むことができ、大安や仏滅といった六曜の日にあたります。赤い口ですので、運命の赤い糸をたぐり寄せることができると言われています。
赤という字は赤道にも使われていますよね。赤道は地球の中心です。つまり、赤は真ん中という意味合いを持っているのですね。そのため赤口の日に、1日の時間帯ちょうど真ん中である昼間の12時もしくは11時から13時にかけて参拝することで良縁につながるとされています。
御朱印も「赤口の日、特別限定御朱印」があります。良縁を結ぶサポートをしてくれるでしょう。
筆者:参拝やご祈願が大事なのですね。他に意識しておいたほうが良いことはありますか。
渡邉さん:縁結びは、良縁を求めて能動的に動くことが大前提です。縁は結ぶもの、縁結びと言うくらいですから。小さい子どもは、くつの紐(ひも)を結べない、ちょうちょ結びできないじゃないですか。そういった原理だと思っていて、結ぼうと思っていないと結べない。合格祈願で祈願しに来ても勉強していなければ合格しないのと一緒なのですね。
縁を結ぼうとする人が、がんばってとにかく会おうとする行動があって初めて神様が良縁を結んでくれます。積極的な姿勢は必要になってきます。
筆者:縁結びのご祈願内容も気になりました。どういった流れで進むのでしょうか。
渡邉さん:儀式自体はお祓い(おはらい)をして祝詞(のりと)を奏上します。誰々が良い縁を結べますようにと読み上げを行うのですね。その後、鈴を鳴らし神様からご神徳をいただきます。お力をもらった後は玉ぐし拝礼、仏教で言うお焼香のようなものを行い、2礼4拍手1礼といった流れになっています。
筆者:縁結びは恋愛を思いつくのですが、その他の良縁も結んでくれるのでしょうか。
渡邉さん:そうですね男女の縁はもとより仕事の縁、友人関係の縁といった良縁を結びます。旧暦の10月、現在だと11月から12月にかけて神無月(かんなづき)と呼ばれています。神様が居ない月と一般的には呼ばれているのですね。
出雲だけは神様が集まって神在月(かみありづき)と言われます。翌年の男女縁や翌年の仕事縁また友人との縁などを、つどった神様同士が会議をなされて決められます。すなわち会議の場で縁を結ぶのです。
筆者:実は山陰地方(鳥取県・島根県)では出雲大社に、カップルで参拝すると別れてしまうといううわさがあります。真偽のほどを教えていただけますか。
渡邉さん:ははははっ!(笑)聞いたことがありません。そんなことはないです。
筆者:そうですよね、安心しました。
「出雲大社埼玉分院」自体が積極的に縁結びを実践中!?
筆者:貴重なお話ありがとうございます。人生儀礼や出張祭典、神葬祭といった神事(しんじ)も行われているとお聞きしました。印象に残っているエピソードはありますか。
渡邉さん:神事は依頼を受けて行うことが多いです。『出雲大社埼玉分院』は朝霞市に所在しておりますが川越市まで訪ねることもあります。いろいろな場所へ行き、当院が行動範囲を広く活動することで依頼の数も増えています。
そして私たち出雲大社は神葬祭を特に大事にしているのですね。信仰されている方が亡くなられたときにお葬式もしますが、その後、祖霊社(それいしゃ)といって、御霊(みたま)、魂をお祀り(おまつり)する場所に信仰されていた方の御霊を移します。その後、五十日祭(ごじゅうにちさい)や一年祭(いちねんさい)を執り行い、亡くなった後も出雲大社の神様である大国主大神様(おおくにぬしのおおかみさま)に守ってもらうのです。
このように信仰している方と向き合わせていただくことで多方面より「出雲大社埼玉分院」も神主さんもよくご依頼させてもらっていますとお声をもらいます。ありがたいですね。
うれしく印象に残っているエピソードです。
ご社殿、今回取材のため特別に撮影させていただきました。
筆者:この先、神職もしくは「出雲大社埼玉分院」として目指していることを教えてください。
渡邉さん:現在、取り組んでいることとして台湾へ行っています。台湾をはじめとして、中国や韓国、そのほか欧米の方などにも出雲大社についてもっと知ってもらえればと考えているんです。来年の今頃には今年以上に、多国籍の方々に来てもらいたいと思っています。
つぎに祖霊社です。祖霊社は魂をお祀りする場所です。一方で、お遺骨はどうするんだという話もあります。
墓じまいという言葉を聞かれたことはあるでしょう、団塊の世代が居なくなるであろう2040年に向けて墓じまいは、もっと増えていきます。「出雲大社埼玉分院」も、お墓は存在していませんでしたが合葬墓を作る予定です。合葬墓にて墓じまいをされる方のお遺骨をあずかります。
神道を信仰されている方は全体の1%や2%なんですね。ニッチではありますが困っている方もいらっしゃいます。そういった方々を受け入れられるような体制にしたいと考えています。
台湾の方を呼びたいのであれば台湾に行ってしまおう、お墓を作るのであればお墓ができそうな場所を探そうなどと積極的に行動して良縁を結んでいく日々にしています。
筆者:『出雲大社埼玉分院』としてのこだわりや見どころを教えてください。
渡邉さん:当院は現代に合ったしつらえを意識しました。所在する土地に配慮しバリアフリーを心がけたのです。段差を一切もうけていません。
そして玉砂利(たまじゃり)と言って、ほんとうであれば神社は石が置いてあります。ただ玉砂利を置いてしまうとベビーカーや車いすで参拝に来られた方が、ガタガタと足を取られてしまい危険なのです。段差や玉砂利も神社としては必要ですが現代にそぐわない、どなたでも気軽に参拝できるようにあえて採用しませんでした。
見どころは、お社(おやしろ)です。本社の出雲大社と同じ勾配になっています。角度も一緒な作りなんですね。また、しめ縄も本社である出雲大社と同じところのものを使用しています。「大しめなわ創作館」という島根県の飯南町立施設で、しめ縄を製作してもらっています。
最後に
筆者:良縁はみずから動くことで結ばれると身にしみました。読者の方へメッセージをお願いします。
渡邉さん:『出雲大社埼玉分院』は、ご年配の方でも赤ちゃん連れのベビーカーを引いている方でも、どなたでも入りやすいですのでご気軽に参拝ください。
埼玉県に居るけれど島根県とつながる空気を持つ分院です。『出雲大社埼玉分院』に来てもらい、少しでも出雲大社を体感していただきたいです。そして島根県の本社にも参拝してもらえるとうれしいです。
まとめ
良縁は願うだけでなく、みずから動いてこそつかめるもの。「出雲大社埼玉分院」では良縁をつかむための踏み出す一歩を後押ししてくれる場所に感じました。あなたも運命の赤い糸をたぐり寄せに訪れてみてはいかがでしょうか。
用語解説
※祝詞(のりと)…神をまつり、神に祈るとき神主が神前で申し述べる文章。
※ご神徳(ごしんとく)…神様が持つ特別な力や役割のこと、縁結びのご利益をいただく。
※玉ぐし拝礼(たまぐしはいれい)…神様に敬意と感謝または願いをこめて玉ぐしを奉る(たてまつる)行為。
※玉ぐし…榊(さかき)の枝に紙垂(しで)と呼ばれる白い紙をつけたもの。
※人生儀礼(じんせいぎれい)…人が生まれてから亡くなるまでの間、人生の節目で実施される儀礼のこと。例として、七五三や成人式、結婚式、葬儀といったことを指す。
※出張祭典(しゅっちょうさいてん)…神職が神社ではなく、お客様の指定された場所(住宅、店舗、事務所)に出向いて祭典を執り行うこと。例として、地鎮祭や竣工祭、新築のお祝いなどを指す。
※神葬祭(しんそうさい)…神道の儀式にしたがって執り行う葬儀のこと。亡くなった人が家を守る神様となるように祈る儀式。
※合葬墓(がっそうぼ)…複数人の遺骨を1つの墓所にまとめて納める形のこと。
情報
出雲大社埼玉分院
住所:埼玉県朝霞市本町2-20-18
TEL:048-463-3720
受付時間:9:00-17:00
開門時間:8:30-17:00(年中無休)
交通機関:電車の場合:東武東上線 朝霞駅(南口)より徒歩5分
車利用の場合:東京外環自動車道 和光IC、和光北ICより約15分