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春休みとGWは「ジブリパークとジブリ展」(岡山会場)に行こう!見どころ・グッズも紹介

岡山観光WEB

岡山シティミュージアム開館20周年記念という節目に、特別展「ジブリパークとジブリ展」がやってきました。2022年夏に長野県から始まった展覧会は、岡山が10会場目となり、巡回地のラストを飾ります。この機会を見逃すと次はありませんので、中国エリアだけでなく関西、四国、九州、そして全国の皆さんもお見逃しなく!この記事では、岡山会場の見どころや岡山限定グッズなどをご紹介します。 ※展覧会は一部展示物のみ撮影可能です。取材の為、特別に撮影させていただいています。 ■特別展「ジブリパークとジブリ展」/開催中~2025年5月11日(日)

開会式には宮崎吾朗監督も出席

2025年2月28日の開幕に先立ち、27日に岡山シティミュージアムで開会式が行われました。「三鷹の森ジブリ美術館」の総合デザインを手がけ、スタジオジブリ作品の映画『ゲド戦記』、『コクリコ坂から』、『アーヤと魔女』で監督を務めた宮崎吾朗監督も出席されました。「監督作品のプロモーションで訪れた思い出のある岡山で、これまでやってきたことを知ってもらう展覧会ができて嬉しい。訪れた人には楽しんでほしい」と挨拶され、毎年夏になると岡山の白桃を楽しみにしていると笑顔でスピーチされました。

「ジブリパークとジブリ展」は、宮崎吾朗監督のこれまでの仕事と作品を振り返りながら、ジブリパークの制作の裏側を紹介する展覧会です。監督は「映画やジブリパークができるまでのプロセスが見られ、普段目にしないような内容になっている」とコメントしています。

注目ポイント①ネコバスに乗ってジブリパークの世界へ出発!

なんと!映画『となりのトトロ』に登場するネコバスがお出迎えしてくれます。子どもも大人も座ることができるので、登場人物の気分を味わってみては。ネコバスの座り心地や見える景色なども楽しんで。

本展の第1章では、宮崎吾朗監督が初めてスタジオジブリの仕事と関わった「三鷹の森ジブリ美術館」に焦点を当てて紹介されています。宮﨑駿監督の理想のイメージをどのように具現化していったのか、イメージボードやスケッチも必見です。

第2章では、宮崎吾朗監督作品の映画『ゲド戦記』、『コクリコ坂から』、『アーヤと魔女』が紹介されています。イメージボードや背景美術などを多く展示しているので、お子さんと一緒に楽しめると思います。

注目ポイント②「アーヤと魔女展」

2021年〜2022年に三鷹の森ジブリ美術館で開催された「アーヤと魔女展」を本展でも楽しむことができます。映画『アーヤと魔女』はスタジオジブリ初のフル3DCG作品です。宮崎監督は山陽新聞社の取材で「コンピューターはあくまで道具」と言っており、細部に至るまで丁寧に描かれたスケッチなどにも注目してみてください。

注目ポイント③サツキとメイの家5分の1スケール模型

第3章では、愛・地球博(愛知万博)のパビリオンとして建設された、サツキとメイの家の5分の1スケール模型を見ることができます。家の中を覗くと昭和30年代の暮らしを垣間見られる展示となっています。ジブリパーク内の実物は「本当に住める家」を目指して建設され、かまどでは火が使え、お風呂も沸かせることができるそうですよ。

第1章の「三鷹の森ジブリ美術館」は宮﨑駿監督のイメージを宮崎吾朗監督が具体化したものでしたが、ジブリパークは宮崎吾朗監督の構想を表現しています。第4章では、そのジブリパーク誕生の舞台裏を紹介しています。監督の建築に対する考え、空間デザインにも注目です。

ジブリパークは愛知県にある「愛・地球博記念公園」の中に作られた公園施設です。使われなくなった施設や未活用の土地を活かして5つのエリアが作られました。乗り物がたくさんあるのではなく、自然の中を「さんぽ」しながらジブリ作品の魅力を体感できる場所です。「ジブリパークの魅力は、『たくさん歩いて疲れた。疲れて楽しかった』と感じてもらえること。公園も活性化して、うまく分担できているのではないか」と宮崎監督。公園と共存するジブリパークがどのようにできたのか、その過程にも注目してみてください。

注目ポイント④宮崎吾朗監督直筆の修正した制作資料

「細かいところまで指示しているなと改めて思う」と宮崎監督。監督の修正が入った資料を「チェックバック資料」というのだとか。そこには、ジブリパークに訪れた人の体感や感性を大切にしたいという監督の考えや想いが詰まっています。アルファベット「G」に丸のマークがついた監督のサインを探してみて。

注目ポイント⑤ジブリパークの世界を体感できる展示物

「にせの館長室 展覧会特別バージョン」では、映画『千と千尋の神隠し』の湯婆婆が仕事をしているリアルな様子を見ることができます。なぜ「にせ」なのかは、宮崎監督によると本物の館長がいるからだとか。湯婆婆が館長だったなら…ブタにされてしまうかもしれませんね。

映画『ハウルの動く城』から宮崎監督が表現した、ハウルの城の20分の1スケール模型。この模型を基に全高約20メートルの「ハウルの城」が建設されました。「ジブリ作品は緻密で丁寧な職人技の積み重ね」という監督の言葉のとおり、制作過程の資料や模型からも作り手のこだわりや想いが伝わってきます。

ジブリパークにある「メリーゴーランド」を再現した乗り物にまたがって写真を撮ることができます。映画『もののけ姫』の山犬の背に乗れる日が来るなんて!嬉しい衝撃です!

ジブリパークの企画展示「ジブリのなりきり名場面展」も体験できます。主人公になりきって、あの名場面の中に入ることができますよ。みなさんはどんな表情で写真を撮りますか?

グッズ紹介

最後のお楽しみは展覧会特設ショップでお買い物。「ジブリパークとジブリ展」は岡山会場で最後となるので、限定グッズはこの機会を見逃すと手に入りません。その中でも特に注目したいのが、宮崎吾朗監督が好きだと仰っていた岡山の白桃と小トトロがデザインされているクリアファイルとTシャツです。岡山会場限定商品ですのでお見逃しなく。

そしてこちらもチェックしたいコーナーです。なんとジブリパーク限定グッズも購入できます。ジブリパークのグッズは現地に行かないと手に入りませんが、こちらでは出張特別販売されています。すごく貴重なチャンスですね。人気商品の1つが、フランスの老舗紙製品メーカーのクレールフォンテーヌとコラボレーションしたノートです。ジブリパークにある「オキノ邸」(魔女の宅急便)、「ハッタ―帽子店」(ハウルの動く城)、「魔女の家」(アーヤと魔女)の壁紙をモチーフにしています。

会場アクセス&チケット入手方法

会場となる岡山シティミュージアムは、JR岡山駅中央改札を出て、運動公園口(西口)方向にある連絡通路を進むと左手にあります。5階が展覧会入口になります。
来場日によってチケットが異なります。土日祝、春休み、GW期間は事前予約が必要な日時指定日となっており、日時指定券が必要です。日時指定日の当日券は、予約に空きがある場合のみの販売ですので、お気をつけください。日時指定日以外の日は、前売券の利用が可能です。また、当日券も販売されます。詳しくは「ジブリパークとジブリ展」展示会特別サイトをご覧ください。

【特別展「ジブリパークとジブリ展」】
開催場所:岡山県岡山市北区駅元町15‐1(岡山シティミュージアム4階・5階展示室)
会期:開催中~2025年5月11日(日)
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30)
休館日:3月10日、17日、4月7日、14日、21日(いずれも月曜日)
※日時指定日および会期終了が近づくと混雑が見込まれます。

感想

立体で表現された作品を見ること、実際に体感することで、自分の中でジブリ作品の解釈が増え、作品を深められたような気がしました。そして、かつて憧れていた夢やワクワクを経験させてもらったなと大満足な展覧会でした。

この展覧会を見て、私のように愛知県のジブリパークにも行きたいと思われる方も多いと思います。岡山県からは1泊2日の日程がおすすめとのこと。現在も、ジブリパークのチケットはすぐ売り切れるそうなので、計画的に回りたいですね。ぜひみなさんも、まずは岡山でジブリパークの魅力を体感してみてください。
© Studio Ghibli/© Museo d’Arte Ghibli

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