やる気をアップさせる正しい叱り方とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話】
相手のやる気がアップする正しい叱り方
「あなたならできる」
タイプを見極めた対応をする
ミスや失敗を注意して改善させるのが叱ることの大きな目的ですが、それだけでは十分とは言えません。せっかくなら、相手のやる気をアップさせることを目指したいところです。
上手に相手のモチベーションを上げるには、それぞれのタイプを見極めます。まず、自分に自信を持っていて、プライドの高いタイプであれば、そのプライドをうまく刺激します。
プライドの高い人は、「自分はできる」「実力がある」と思っていますから、「君ならもっとできるはずだよ」「本当の実力を出せばもっといけるだろう」というような言い方が有効です。ポイントは、叱りながらも相手を認めていることを伝えている点。そのうえで、「伸びしろ」を期待していると伝えれば、相手は「よし、頑張ろう」という気持ちになります。
一方、自分のプライドよりも、「相手をがっかりさせたくない」というような気遣いをする人には、違ったアプローチがあります。それは、「こうして注意しなくてはいけないことが残念なんだけど」と、こちらが残念に思う気持ちを伝えることです。情の深い人にとっては、期待を裏切ることを何より避けたいと思っています。そこを刺激する叱り方をすることによって、「次こそはがっかりさせないようにしよう」と奮起してくれるはずです。
単に叱るだけでは、その場でのミスを指摘するだけにとどまってしまいます。どうせなら、相手を奮起させるチャンスととらえて、部下や後輩を成長させるような言葉で叱るようにしましょう。
プライドを刺激する叱り方
「プライド」とは→「自分はできる」という自信と誇りそれを上手に刺激するのがポイント
上手な叱り方の例
「あなたならもっとできるはずだから、あえて厳しいことを言わせてもらうと…」
→「成長したい」「自分を高めたい」という意識が強い相手には、伸びしろを期待する言葉が有効
「こうして注意しなくてはいけないことが残念なんだけど…」
→「相手をがっかりさせたくない」というような気遣いをする人にはこちらが残念に思う気持ちを伝える
CHECK!
上手に叱ることで、相手のやる気をアップさせられる
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』著:五百田達成