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年末年始の東海道新幹線 利用者過去最多で膨らむ男性客の不安「来年度は大丈夫なのか…」

Shizuoka

新幹線内のトイレ

■1日平均41万2000人 “奇跡の9連休”で乗客数増加

今年度の年末年始は曜日の並びに恵まれ、“奇跡の9連休”とも呼ばれた。帰省や旅行で外出する人も増え、東海道新幹線の利用者数は過去最多を記録した。来年度も年末年始は大型連休になる可能性が高いが、新幹線を利用する男性客からは“あること”への不安が上がっている。

東海道新幹線のトイレは半分を女性専用に変更へ JR東海の方針に賛否両論

JR東海によると、昨年12月27日から今年1月5日までの10日間で東海道新幹線を利用した人数は、昨年度から8%増加して412万人だった。1日の平均乗客数は41万2000人で、過去最多だった2019年度の40万7000人を上回った。

期間中で最も混雑した日時は下りが12月28日正午過ぎで、自由席の乗車率は150%に達した。上りは1月4日の昼過ぎから夕方にかけ、計4本で160%に上った。

統計を開始した1991年以来、最も利用客が多くなった理由は、最大9連休となった曜日の並びにある。気は早いかもしれないが、来年度の年末年始も再び“奇跡”が訪れる可能性が高い。12月26日を仕事納めとして、27日の土曜日から1月4日の日曜日まで9連休となる企業は多くなりそうだ。

トイレの半分を女性専用に変更するJR東海の方針には賛否両論

■男性の乗客が心配する「トイレの変更」 3月以降は半分が女性専用

来年度も9連休になると、新幹線の利用者数が今年度並みになると予想される。今年の年始に東海道新幹線を利用した男性客が懸念するのは「トイレの変更」。JR東海は今年3月15日のダイヤ改正以降、全ての新幹線で半分を女性用トイレに変える。この男性客は、こう話す。

「年始に東海道新幹線に乗った時、なかなかトイレが空かなかった。駅構内のトイレが混雑していることもあって、新幹線に乗車してから利用する人が多いのかもしれない。男性に比べて女性はトイレを使う時間が長い傾向があり、男女兼用のトイレも女性に使われてしまうと、男性はかなり困ると思う。来年度は大丈夫なのか不安」

JR東海は女性用トイレを増やす理由について「観光やビジネスで女性の乗客が増加したことにより女性専用トイレの要望が一定数あったこと」を挙げている。ただ、新幹線のトイレは奇数号車に2つずつしか設置されていないため、1つが女性専用になると男性の不都合は避けられない。

女性側からは「セキュリティを考えると女性専用は必要」という声がある一方、男性側からは「2つのうち1つを女性専用にするのであれば、もう1つは共用ではなくて男性専用にすべき」という意見もある。来年度の年末年始、その前のゴールデンウィークはトイレの問題が浮き彫りになるかもしれない。

(SHIZUOKA Life編集部)

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