【冷蔵・冷凍・カット】レタスの上手な保存方法を徹底紹介
【冷蔵】レタスの上手な保存方法3選
レタスは、フレッシュでみずみずしいうちに食べ切りたいもの。ひと玉丸ごと買ったレタスが、気がついたら傷み始めていたなんてことありませんか?
日持ちのしないレタスをなるべく長持ちさせるには、丸ごと保存するのが最適。そして、ちょっとしたひと手間を加えてから冷蔵保存するのがコツですよ。おすすめの保存テクニックをご紹介します。
1. 芯をくり抜く保存方法
レタスの芯をくり抜いた部分に湿らせたキッチンペーパーを詰めることで、鮮度を保つことができます。レタスの芯は、必ず手でくり抜きましょう。レタスは金気を嫌うもの。包丁を使うと金属によって酸化し茶色に変色するため、親指で芯を押し込んで外してください。指で押せない場合は手のひらで押してもOKです。
1. レタスの芯を親指で押す(写真1)
2. 芯を押し込んで、ねじるようにしてくり抜く(写真2、3、4)
3. 芯をくり抜いた穴に、濡らして軽く絞ったキッチンペーパーを詰める(写真5)
4. レタスをキッチンペーパーや新聞紙で包む(写真6、7)
5. キッチンペーパーで包んだレタスをジッパー付き密封袋に入れ、芯の部分を下にして冷蔵庫の野菜室に入れる(写真8)
保存期間
この保存方法なら、約1週間ほど保存可能です。一番外側の葉は、捨てずにレタスを包んで保存するのがおすすめ。保存状態がよければ、2週間ほど保存できる場合もありますよ。
2. つまようじを使う保存方法
レタスの芯には成長を進める役割を果たす「成長点」というものがあります。つまようじを刺して成長点を破壊することで、成長が止まり鮮度を保てますよ。
1. レタスの芯につまようじをしっかり奥まで刺し込む(写真1)
2. レタスの芯の大きさに合わせて、3〜4本刺し込む(写真2)
3. レタスはキッチンペーパーで包む(写真3)
4. キッチンペーパーで包んだレタスをジッパー付き密封袋に入れ、芯の部分を下にして冷蔵庫の野菜室に入れる(写真4)
保存期間
保存状態がよければ、冷蔵庫で1ヶ月ほど保存できる場合もあります。キャベツや白菜などほかの葉物野菜にも応用できるので、ぜひ試してみてくださいね。
3. 小麦粉を使う保存方法
小麦粉を使う保存方法は、レタスの芯の部分から水分が抜けるのを防ぎ、鮮度を保つ効果が期待できます。使うときは、小麦粉を付けたまま外葉から外してくださいね。
1. レタスの芯の部分を2〜3mm切り落とす(写真1)
2. 切り口に小麦粉を付ける(写真2、3)
3. キッチンペーパーで包んだレタスをジッパー付き密封袋に入れ、芯の部分を下にして冷蔵庫の野菜室に入れる(写真4)
保存期間
冷蔵庫で約1週間前後保存が可能です。
【冷凍】レタスの上手な保存方法
レタスは、冷凍保存も可能です。レタスを冷凍すると組織が壊れてしまい、特有のシャキシャキ食感や風味は落ちますが、サラダのように生で食べずに加熱料理に使えばGOOD。冷凍後のレタスは、スープや炒め物などにするとおいしいですよ。
1. レタスを水洗いする(写真1)
2. キッチンペーパーでよく水気を拭き取る(写真2)
3. 使いやすい大きさにちぎる(写真3)
4. 冷凍用ジッパー袋に一度に使う分量ずつ入れ、空気を抜いてから冷凍庫に入れる(写真4)
保存期間と解凍方法
冷凍レタスの保存期間は、約2週間前後。自然解凍すると水っぽくなり、色が悪くなるため、凍ったままの状態で加熱調理するのがおすすめです。冷凍レタスの使い道は、チャーハンやスープ、煮浸しなど幅広いですよ。
【カット・ちぎり】レタスの上手な保存方法
カットレタスやちぎりレタスは、丸ごと保存するよりも保存期間は短めです。切り口から酸化が進み、変色しやすいですよ。なるべくその日のうちに使い切るのがベストですが、残った場合は以下の方法で保存しましょう。また、レタスは包丁を使うと酸化しやすいので、手でちぎってくださいね。
1. カットレタスの水気を取る(写真2)
2. レタスをキッチンペーパーで包む(写真3)
3. キッチンペーパーで包んだカットレタスをジッパー付き密封袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れる(写真4)
保存期間
保存期間は、冷蔵庫で1~2日程度と短め。レタスをカットするなら、食べ切れる分量にしておきましょう。カットレタスとして販売されているものは、変色部分を取り除きながら、1週間ほど保存できますよ。
新鮮なレタスの見極め方
新鮮なレタスを見極める簡単なポイントは、手に持ったときに、大きさの割に軽いものを選ぶこと。重いのは収穫期を逃しているサインで、葉が硬く苦味を感じることもあるため注意しましょう。
葉は、淡い緑色でツヤがあるものがおすすめ。緑色が濃い場合は、収穫時期を待たずに収穫された可能性が高く、苦味があることがありますよ。
一般的な玉レタスの場合、形は縦長ではなく、丸みがあり、やや横につぶれているくらいのものがベスト。全体的にソフトに締まっていて弾力があるものがいいですよ。縦長のレタスは芯が長く、繊維が硬い証拠です。芯は10円玉ほどの大きさで、切り口がきれいなものを選びましょう。
新鮮なレタスのポイントまとめ
・重量:大きさの割に軽い
・色:淡い緑色
・形:横にややつぶれている
・芯:10円玉ほどの大きさで切り口がきれい
腐るとどうなる? 食べられないレタスの見分け方
レタスはあまり日持ちしない野菜。適切な保存方法をおこなっていても、傷み始めると腐りやすいです。以下のことを参考にして、食べられるか食べられないか判断しましょう。
処理をすれば食べられるもの
・葉の一部が赤茶色に変色している
・切り口が赤茶色に変色している
変色した部分を取り除けば食べられます。害になるような状態ではありませんので、安心してくださいね。
腐敗が進み食べられないもの
・異臭がする
・ヌルヌルしている
・汁が出ている
・茶色や黒色に変色している
このような状態が見られるときは、腐敗が進んでいます。保存期間内であっても、食べずに処分してください。
日持ちしないレタスでも、もう怖くない!
レタスの食べ方で真っ先に思い浮かぶのは、やっぱりサラダですよね。シャキッとみずみずしい食感ときれいな淡い緑色が、食欲を刺激します。レタスは、食卓に欠かせない身近な野菜のひとつですが、ひと玉丸ごとはなかなか使い切れず、日持ちもしないので困ってしまうことも。
でも、もう大丈夫!レタスは簡単な方法で、1~2週間も保存することが可能です。ご紹介した方法を参考にして、レタスを賢く保存し、さまざまな料理に活用してみてくださいね。
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ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)