大和高校3年 駒崎美由さん ロス減らすレシピ考案 東急ストアの店内に
大和高校3年生の駒崎美由さん(17)がこのほど、野菜の廃棄部分削減を目指したレシピを考案した。現在、そのレシピを紹介するポップが東急ストア中央林間店の青果コーナーに掲示され、注目を集めている。
県内の公立高校で実施されている「総合的な探究の時間」は、生徒が自ら社会の課題を設定し、解決策を考え、発表する取り組み。駒崎さんはこの授業で、持続可能な開発目標(SDGs)の視点から「野菜の捨てる部分を減らす」というテーマを掲げ、独創的なレシピ開発に挑んだ。
考案されたのは「人参の皮と大根の皮のきんぴら」や「ツナ缶の汁で梅しそサラダ」など、普段捨てられがちな食材を有効活用するアイデアが光るレシピ。「普段何気なく捨ててしまう野菜の皮やツナ缶の汁を活かすことで、少しでも食品ロス削減に貢献できればと考えた」と語る。
レシピの着想を得た駒崎さんは、試作を重ね、両親に試食してもらいながら改良を続けた。「料理が得意な方ではない」という駒崎さんは「誰でも手軽に実践できるレシピを目指しました」と、その工夫を明かす。
駒崎さんの熱意ある取り組みを応援しようと、同校は東急ストア中央林間店にレシピの掲出を依頼。地域貢献の一環として同店も快諾し、「地元高校生の作ったSDGsレシピ」と題した3種のポップが、青果コーナーの一角を飾っている。
中央林間小、つきみ野中出身で、東急ストアを日頃から利用していたという駒崎さんは「考えたレシピが売り場にあるのを見て、本当にうれしい」と喜ぶ。同店の山崎勉副店長(52)は「足を止めてレシピを興味深そうに読まれるお客様もいらっしゃる。また新しいレシピができたら、ぜひ教えていただきたい」と、今後の展開に期待を寄せている。
駒崎さん考案レシピは4月30日まで掲示予定。