「EVERGOODS(エバーグッズ)」デザイナーのケビン・ディー氏インタビュー!洗練されたデザインワークに詰め込まれた機能と想い
アメリカ モンタナ州 ボーズマン発のバッグブランド「EVERGOODS(エバーグッズ)」。タフな素材と緻密に考え抜かれたディテールや仕様で、アメリカに限らず日本でも人気のブランドだ。EVERGOODSの特徴として、「CIVIC(シビック)」、「MOUNTAIN(マウンテン)」、そして「ELEMENT(エレメント)」という3つのカテゴリーに分かれアイテム展開をしている点が挙げられるが、そのなかでも「CIVIC」と「MOUNTAIN」は、美しい自然に囲まれたボーズマンという街をモデルに、山と街、そしてその両方が交差する環境から生まれたライフスタイルをイメージして作られている。今回、EVERGOODSのデザイナーKevin Dee(ケビン・ディー)氏が来日したことを受け、インタビュー取材を決行。ブランドのヒストリーからデザインワークまで、直接ご本人にお話を伺った。
「情熱をもって作りたいバックパックがあった」
―― EVERGOODSを作りはじめたきっかけを教えてください。
「2016年にEVERGOODSを立ち上げるプロジェクトを開始しました。それ以前は、勤めていた『Patagonia(パタゴニア)』を辞め、ボーズマンに移り住み、さまざまなブランドからコンストラクション デザインの仕事を受けていたのですが、依頼をもらっていたブランドの中に『GORUCK(ゴーラック)』というブランドがあり、そこで勤めていたJack Barley(ジャック・バーリー)氏と知り合い、2人でEVERGOODSを立ち上げました。まず2人が情熱を持って作りたかったのが、バックパックだったんです。そこから2年ほど経った2018年に『CIVIC PANEL LOADER(シヴィック パネル ローダー)24L』と『MOUNTAIN PANEL LOADER (マウンテン パネル ローダー)30L』というバッグをファーストプロダクトとして製作し、ブランドをスタートしました。ちなみにこの2モデルはバージョンアップを重ね現在はバージョン3になっています」(ケビン・ディー氏 以下略)
ボーズマンの美しい山々と小さな街が2つのカテゴリーを誕生させた
―― CIVICとMOUNTAINの2つのカテゴリーについて教えていただけますか。
「EVERGOODSのバッグはどれも街と自然を行き来できるという前提なのですが、ボーズマンというところは美しい山々や小さな街があり、そのライフスタイルが反映され、タウンユースに寄せたCIVICとアウトドアに寄せたMOUNTAINという2つのカテゴリーが出来上がりました」
洗練されたデザインの中に使いやすさのこだわりが詰まったCIVIC PANEL LOADER
ここからはデザイナーであるKevin氏にデザインでこだわったところを直接お話しいただこう。
―― 定番的アイテムCIVIC PANEL LOADER 24Lについてレコメンドをお願いします。
「これはさまざまなブランドにも言えることなのですが、バックパックを縦向きに立ててもなかなか安定しないと思うんです。それであれば背負うときは縦で、置くときは横向きにしてきちんと安定するものがいいと思うんです。ですから、メインコンパートメントもPCポケットも中についたメッシュポケットも、全て横からアクセスするようにデザインしています。また、ショルダーハーネスから片方の腕を外し、バッグを体の前に回した際も、横からアクセスする仕様にすることで、ものの出し入れがしやすくなっています。そして、背面とショルダーハーネスにもこだわりがありまして、背負った際に背中や肩の丸みに沿うようにデザインしています。まっすぐなノートPCを入れて背面のパネルも真っ直ぐだったら、背負い心地の良いものにはならないので、ここはかなりこだわって作りました。そしてショルダーハーネスですが、バッグの中に入れたハイドレーションのホースをショルダーハーネス部分から出すことができる仕様にしており、それでいてパイピングなどを外に出さずにスッキリと仕上げています。これはデザインと機能を両立させた難しいパーツでした」
使いやすさと見た目にもこだわったオーガナイザーポーチ
―― 続いてバッグの中を整頓するアイテム「CIVIC ACCESS POUCH(シヴィック アクセス ポーチ)2L」もご紹介いただけますか。
「従来のオーガナイザーポーチは大きめのものを入れるにしても、小さなものを入れるにしても、サイズが噛み合わなかったり、取り出しづらかったりすることが多いと思うんです。そういうところを改善したものを作りたいと思ったんです。このCIVIC ACCESS POUCH 2Lは斜めにジッパーを配置し、デスクやテーブルの上で開いた際に傾斜した形状になるんですね。大きめのものは奥に、小さいものは手前にと、適したところに収納でき、使うときに見やすく、取り出しやすい、そして置いてある姿にこだわったプロダクトデザインになっています」
アーチを描いて立ち上がるハンドルが特徴的な「TRANSIT BRIEFCASE(トランジット ブリーフケース)20L」
――さらにもうひとつ、EVERGOODSでは数少ないショルダータイプのバッグもご紹介いただきたいのですが、「TRANSIT BRIEFCASE(トランジット ブリーフケース)20L」にはどんなこだわりが詰まっていますか。
「今回、日本にはスーツケースにこのTRANSIT BRIEFCASE 20Lで来ました。古くからあるブリーフケースは書類とノートPCぐらいしか入らないものが多かったと思うんです。現代ではもっとマイボトルやジャケットまで入れられるぐらい、収納力のあるものを作りたかったんです。手持ちまたは付属のショルダーストラップでモードを変えられるのも特徴なのですが、こだわったのはハンドル部分です。バッグを置いたときにハンドルが倒れてしまうものがよくあると思いますが、それを立てるために面ファスナーのテープで留める仕様のものは開くときにまた手間になるし、そういった部分が解消されています。このハンドルは、アーチを描いて立ち上がるように作り、さらにお互いが中央に向かって近づいていることで、片手で自然に掴みやすいフォルムをデザインしました。メインコンパートメントのジッパーの両脇部分にはアルミ素材のステーが入り、フォルムが安定するのとバッグを開いた際に大きく開くので、ものの出し入れがしやすい仕様になっています。外側のポケットについたジッパーを開くとスーツケースのハンドルにバッグを通すことができ、旅行にも適したバッグになっています」
―― 最後にEVERGOODSを使っている日本のユーザーにメッセージをお願いします。
「日本のユーザーの皆さんはデザインの細部まで興味深く見てくれているのが嬉しいです。日本のもの作りにもつながる部分だと思うのですが、私がバッグ作りに散りばめたディテールをきちんと理解して買ってくれているので、そこが日本独特なものだと思います。とても感謝しています。ありがとうございます」
EVERGOODSのアイテムを手に取れば、そのクオリティの高さに気づくだろう。そして使いはじめてすぐにそのタフさと機能に驚くと思う。EVERGOODSの唯一無二なもの作りをぜひ体感してほしい。
「EVERGOODS」のCIVIC ACCESS POUCH 2Lを抽選で1名様にプレゼント!
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