シロギス釣りのハイシーズンが到来 短時間のボート釣りでも2桁釣果達成
5月の連休から「未だかまだか」と焦っていたボートからのシロギス釣りも、6月中旬に自然の呼び声のように、安定した朝の時間帯で釣果を得れるようになりました。いよいよ半袖シャツを着ている期間は、数釣りができますでしょう。真夏の酷暑日も9時まで釣って帰れば、涼しい時間帯の楽しい釣りです。
ハイシーズンを迎えるシロギス釣り
水温が上がり20℃を超えました。18℃を超えると高活性となる夏の魚シロギスは、盛んにエサを喰うようになり、ボートからのチョイ投げ2本ハリ仕掛けで、高確率で空振りが少なくなります。
潮が僅かでも動いていれば果敢にエサを喰い、1匹ずつ拾うように探っていき、つ抜けまで1時間必要ない調子で、朝3時間弱の釣りで、夫婦の2日間の晩ごはんの肴を持って帰れます。ピンサイズが多いですが、彼らもわずかに大きくなり14cm未満のピンサイズ大になり、15-16cmのレギュラーから18cm以上、サイズ3つのスクールがいます。
ボート釣りと言っても、サーフエリアからの長期離弾を邪魔しない、その僅か沖でチョイ投げスタイルです。突堤や波止からの釣果と全く変わらないシーズンになりました。
サオを軟調に交換した効果
これまでルアーロッドから、軟調のサオに変更しました。古き良き小継海煌2号を引っ張り出しました。名竿と言われたとんでもなく古いNFTの波止ようのものです。8号オモリをチョイ投げする9尺の軟らかい調子が、喰い込みの違和感を減少させるかもと使いました。
ダルはダルですが、30m程投げ、だからどうしたのと軟調の良さが出て、喰い込みが良く、目感度でアタリの大きさがわかり、小ましな型の生意気な引きが見え、ちょっと楽しい釣りです。賛否両論で、反発のあるサオの跳ね返りでハリがかりをさせるとも言いますが、確かに抜群のハリがかりです。だけど、飲み込まれる率も高く、この時期の高活性な喰いでは、ある程度は防ぎにくいかもしれません。
小物釣りの奥の深さを堪能できるようで、昨年この釣りに目が開き、今年はさらにはまっている感覚です。今や、マダコ釣りより面白く、青物の季節になっても合間合間に狙っていますね。
仕掛けの工夫
仕掛けがテンビンオモリに絡まったら絶対に釣れません。投げ方でサミングをするなどの工夫もありますが、仕掛けそのものを自作しています。全長70cmでモトス4号、ハリス2号と太めです。
シロギスは、ハリスの太さを気にしない魚で、2号でも0.8号でも喰いが違うとは思えず、それよりも絡み防止が最優先です。そして、モトスとテンビンの間に8号を20cm入れます。すると、少しでも絡みが防げる使いやすい自作の仕掛けです。この時期に投げてアタリがない場合は、絡みを疑ってください。
そして、ハリ。6-7号と小さ目を使っていますが、袖型と狐型でかかりが違います。飲み込まれる率が高い時は、口にかかりやすい狐型を使用します。特に活きエサを確保する際は、狐型です。
いざ実釣
6月中旬からは、チョイ投げレベルのボート釣りで、朝一番のつ抜けまでに1時間かからずの高活性になりました。シロギスだけを狙って、朝の3時間も釣ると30匹弱の釣果、画像のように安定してきました。これで十分な肴を確保です。
ヒラメ狙いの活きエサとしても重宝ですが、先日は食い逃げされました。こんな時でも10数匹は確保できるので、良いシーズンになりました。
1投目からブルルンルンとアタリが出る釣りの始まりです。シモリ周りにたむろのチビっ子、回遊するレギュラーサイズいろいろですが、こんな近場では、十分な魚影です。置きサオではなく、手持ちサオで誘います。すると、ブルルンルンです。ここぞと思うポイントで、ボートをアンカーリングさせ、エンジン停止。
短時間で楽しむ
水深2m-4mのシャローエリアですから、音に敏感なキス釣りには配慮が必要です。アンカーかけて止めてしまうと、意外に気楽になり、ボートの周囲360度を探ります。エサは、石ゴカイのみ。エサの大きさを大小いろいろ試しますが、アタリが連続する時は小さくして喰わせ、アタリが遠のいたら大きくして誘います。
条件がひとつ「潮が動く」です。いくら高活性でも潮が止まると喰いも止まります。その日の潮の組み立てをしておくのが、短時間釣行の肝です。
砂地帯ならボートでなくても波止のチョイ投げで、同様の釣果を得れる時期になりました。根を詰めずに、朝ごはん食べて、途中でおやつして、ほぼ3時間釣って、真夏前後は10時まで、真夏は8-9時には沖上がりで、お昼前に帰宅です。直近の釣り場での朝の楽しみができました。
シロギスは、とてもおいしく、定番塩焼きに、油少な目の揚げ焼きで唐揚げ、塩味やポン酢で、冷たいビールや辛口の冷酒で夏は最高、さらにご飯のお供です。軽く塩をして一晩干した干しものも抜群です。小さくても旨味があってアッサリのおいしいシロギスは、夏には何匹でも重宝します。
<丸山明/TSURINEWSライター>