秋から冬の「肝パンカワハギ」をねらう!船カワハギ釣りと美味しい食べ方
秋の味覚「カワハギの肝」は、その濃厚な味わいがクセになる
どうも! 旬の味覚を追い求めるHAZEKINGです。
気温が下がり寒さを感じ始めるこの季節。いわゆる「実りの秋」はたくさんの食材が旬を向かえます。もちろん魚も例外ではなく、脂の乗ったサンマやサケなどが旬。七輪で炭火焼にすると最高ですね。そして今回、私がねらった秋の味覚は「肝パンカワハギ」。風船のように膨らんだお腹の中には、濃厚な味わいが人々を魅力する肝が詰まっています。
ただ、カワハギはエサ取り名人と呼ばれるほど釣ることが難しい魚。ゲーム性が高く一筋縄ではいかない釣りモノです。それゆえ、その奥深さに夢中になりハマる人が続出中の人気ジャンル。
そこで、胴突仕掛を使用した「船カワハギ釣り」について、実際の釣行の模様を交えながら、道具の準備や釣り方、船カワハギ釣りの魅力をできるだけかんたんにご紹介します。
カワハギはこれからがシーズン!
実はカワハギ、1年のうちに旬が2回ある魚です。
1回目は夏でよく肥えた身が絶品。旨味が強くクセのない身は刺身や煮付けなどさまざまな料理で楽しむことができます。
一方、2回目の旬は秋から冬。10月から2月の間は越冬のため、肝に大量の栄養を蓄えています。そのためカワハギのお腹は大きく膨れ上がり、釣り人から「肝パンカワハギ」の愛称で親しまれています。脂の乗った肝は濃厚でお酒がよく進む最高のつまみになります。
夏はよく肥えた旨味の強い身を、秋から冬は脂の乗った肝が濃厚なカワハギ
船カワハギ釣りに必要な道具
船釣行時はタイプAのライフジャケットを着用しよう
さて、船で釣りをするにはもちろん釣り道具が必要です。ですが…船によってはタックル一式をレンタルすることも可能ですので、まずは気軽にスタートしてみましょう。そしてもし、船カワハギ釣りのマイセットをそろえる場合は、以下を参考にしてみてください。
仕掛はハリの形状が異なる2種類を用意しよう
船からねらうカワハギ釣りでは、専用の胴突仕掛を使用します。さまざまな種類がありますが、初心者の方にとくにおすすめなのが、ハリ・ハリス・幹糸が一体化した(固定された)タイプのもの。道糸とオモリを結ぶだけでかんたんにセットすることができます。
操作に慣れてきたら、ハリとハリスを交換できるタイプのものにも挑戦してみてください。
私が愛用しているハヤブサのカワハギ仕掛。「瞬貫カワハギ 直結式 ハゲ鈎 3本鈎2セット」と、「瞬貫カワハギ 直結式 吸わせ鈎 3本鈎2セット」
カワハギ用のハリは「ハゲバリ」と「吸わせバリ」の2種類。カワハギの活性が低く吸い込みが悪い場合は、掛かりやすい「ハゲバリ」を、活性が高く吸い込ませる場合は、吸い込みやすい「吸わせバリ」をといった具合に使い分けます。
仕掛の予備は、フグの猛攻や根掛かりで仕掛を切られてしまうことが多いので、10枚程度あると安心です。また、オモリは集魚効果の高いキラキラしたものがおススメです。
カワハギ専用仕掛には、ハゲバリタイプ(写真左)のものと吸わせバリタイプ(写真右)のものがあります
オモリは集魚力の高い派手なものを。船の指定号数に注意してくださいエサは「アサリ」がベスト
カワハギ釣りで使用する定番のエサが「アサリ」です。釣具店のエサコーナーにアサリの冷凍むき身がパック詰めで販売されているので手軽に準備することができます。ただ、少し高価なので、スーパーで販売されている活アサリを剥いておくのもアリです。
使用する直前に塩で揉むと、ヌメリが落ちて扱いやすくなるのでおススメですよ。
タックル一式
【ロッド】
カワハギ釣りは誘いが重要。竿を細かく振ってオモリを水中でキラキラさせてアピールします。そのため、8:2(先調子)の硬い竿が扱いやすく専用ロッドがおススメです。
また、カワハギは口が小さくアタリが分かりにくい特徴があります。先調子の竿は小さな振動でも手元に伝わりやすく、感度が高いと釣果が伸びやすいです。
【リール】
船用の両軸リールを使用します。ボトム中心の釣りなので水深カウンターはなくても大丈夫です。最深部で水深30m程度なのでPEライン1.5号を200m巻ける容量が目安になります。
いざ実釣!伊良湖沖で「肝パンカワハギ」をねらってみた!
友人はタックル一式をレンタル
先日、秋の味覚「肝パンカワハギ」をねらって、船カワハギ釣り初挑戦の友人とともに伊良湖沖に釣行しました。釣行当日は晴天に恵まれ、風も穏やかで絶好の釣り日和。釣り座は揺れの少ない左舷とも側を選択しました。
まずはエサの準備です。アサリを塩揉みしてヌメリを取ったらハリに通します。
アサリの「水管→ベロ→ハラワタ」の順にハリを通します
次に仕掛を海底まで沈めます。ラインが出なくなったらOK。着底後、リールを巻いてオモリを50cm浮かせてレンジをキープします。
ちなみに、「Tankenmaru」というアプリを使用すると、スマホに船の魚群探知機のデータを表示してくれるので、水深を正確に把握でき根掛かりを回避しやすくなるのでおすすめです。
探検丸を搭載している船でのみ使用可能ですが、便利なアプリ「Tankenmaru」
レンジをキープしたら10秒間竿を細かく振ってオモリをキラキラさせてアピール。興味を持ったカワハギが集まってきます。
次に5秒間静止してカワハギがエサを食べるタイミングを作ります。竿先にアタリがあったらフッキングして釣り上げます。
当日の最終釣果はカワハギ4尾、コモンフグ15尾。フグの活性が高く終始(フグが…)入れ食い状態でした。フグは免許を持っている船長にさばいてもらいましたよ。
肝パンカワハギの美味しい食べ方
釣れたあとは自宅に戻り、釣った肝パンカワハギの肝をさばいて、早速調理開始です。
まずはカワハギの背中側から背骨までを断ち切り、内臓を引き抜きます。
次に肝を丁寧に取り除いたら冷塩水に浸け、血を抜きます。5分程度浸けたあと、塩水を拭き取ったらすり鉢に移し、滑らかになるまですりこぎ棒で潰します。
一方、カワハギの身は皮を剥いで3枚おろしにしたあと、薄皮と骨を取り除いておきます。そして、薄切りにして盛り付けたらお刺身の完成です。
すり潰した肝を刺身醤油に入れれば「肝醤油」の出来上がり! そのままの身でも美味しいハズですが、肝醤油に浸けて食べる刺身は絶品で、まさしくほっぺたが落ちてしまうほどでした~。肝パンカワハギが釣れるこの時期ならではの味わい方ですね!
この時期しか味わえない「肝醤油」は、刺身に浸けると絶品!
今回は初心者の方を対象に船カワハギ釣りと肝パンカワハギの魅力をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか? エサ取り名人と呼ばれるだけあって難易度は高い釣りですが、肝醤油は絶品! ぜひ釣り上げて美味しく調理してみてください。
また、カワハギの詳しいさばき方はこちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
参考: 【カワハギ】夏は身、冬は肝を楽しめる!船からねらう「カワハギ釣り」のはじめ方
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レポーター
プロフィール:HAZEKING
東海エリアを中心に活動する釣りユーチューバー HAZEKINGです。エリアトラウト、ハゼ釣り、海釣り、ロックフィッシュなど釣りジャンルは全部! 今も自身の新ジャンルを開拓しています。初めて魚を釣ったときの感動をみなさんと共有するためSNSをスタートし、HEATでは1人でも多くの方に釣りの魅力を伝え、「よし、明日釣りに行こう!」と思ってもらえるような記事を執筆したいと思います。
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