2024年の「工場の祭典」、来場者数はコロナ禍後で最多に まちやま(新潟県三条市)で「燕三条 工場サミット」開催
まちやまで「燕三条 工場サミット」が開催された
10月に新潟県燕三条地域で開催された「工場の祭典」を振り返る「燕三条 工場サミット」が11月17日に開催され、同イベントの実行委員会が活動報告などを行った。報告によると、2024年の「工場の祭典」の来場者数は3万8,592人で、COVID-19のパンデミック後としては最多となった。
「工場の祭典」は、燕市と三条市の工場などを開放し、ものづくりの見学や体験ができるようにするオープンファクトリーイベント。12回目となる今年は、10月3日から6日までの4日間に渡って行われ、飲食店や道の駅も含109カ所が参加した。なお、今回からは、燕商工会議所と三条商工会議所両青年部の有志が中心となって実行委員会を組織している。
その振り返りを行う「燕三条 工場サミット」が11月17日、図書館等複合施設まちやま(新潟県三条市)で開催された。実行委員会の各分科会がそれぞれ活動報告を行ったほか、参加企業による成果発表やトークセッションなども実施。また会場にはワークショップやショップ、キッチンカーが出店し、これもまた一つのイベントとして訪れる家族連れなどの姿が多く見られた。
まちやま館内では、今年の「工場の祭典」の取り組みについての展示も
ショップやワークショップの出店もあった 写真はデフィジャポン(新潟県三条市)のブース
活動報告の様子
実行委員会ひらく分科会の報告によると、2024年の「工場の祭典」の来場者数は3万8,592人。特に、土・日曜日となった10月5日と6日の来場者数が多く、1日あたり1万人を超えた。年度別に見ると、来場者数が多かった2017年〜19年度の5万人以上の水準には届かなかったが、直近3年間の中では最も来場者数が多かった。なお、県外からの来場者数の割合は42%(内、海外からが2%)で、これまでで最も高い割合となった。webサイトでの発信などが奏功したと分析する。
また販売金額は4,152万8,746円で、こちらは歴代最大となった2019年度に迫る金額となった。年々、来場者の客単価は上がっているという。
一方で、発表の中では来場者アンケートから改善点なども紹介。「webサイト上で日にちごとに参加している企業が検索できたら便利」や「土地勘がないと、なかなか工場(の場所)が分からない」などの意見が寄せられていた。
【関連リンク】
燕三条 工場の祭典 webサイト
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