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犬を一目惚れで飼っていいの? 外見だけで決めるべきではない理由をご紹介

わんちゃんホンポ

パートナーとなる犬選びの大切さ

一度見ただけで惚れ込んでしまい、忘れられなくなることを一目惚れといいます。ペットショップの店頭やブリーダーのサイトなどで見かけた犬に一目惚れをしてしまい、そのまま購入してしまうといった例は、残念ながら少なくないようです。

なぜ「残念ながら」なのかというと、一目惚れのような「外見」だけでパートナーを決めてしまった場合、後から自分とは合わない面が分かって「こんなはずではなかった」と後悔することが多いからです。

相手が人間なら、話し合いを経て「お別れ」しても構わないでしょう。しかし相手が犬の場合、簡単に別れるわけにはいきません。なぜなら、犬にとって飼い主さんは親同然の存在であり、飼い主さんがいなければ生きていくことができないからです。

しかし、そりの合わない犬との暮らしは、乗り越えなければならない壁があまりにも高く、後悔を招くことが多いです。犬を外見だけで決めるべきではない、具体的な理由や選び方をご紹介します。

犬を外見だけで決めるべきではない理由

見た目がかわいくても「愛玩犬」とは限りません

小さくてかわいらしい小型犬なら、おとなしく人に寄り添ってくれる愛玩犬だと思ってしまうかもしれません。しかし、いくら外見がかわいくても、その犬種が愛玩犬だとは限りません。

例えば超小型犬のヨークシャーテリアは、小柄で優雅な外見から受ける印象とは異なる特徴を持っています。地中の巣穴に逃げ込んだ小型の獣を追う猟犬だったテリアの性格を引き継ぎ、とても活動性が高く、人や犬への攻撃性も高い性格が多くみられます。

人気犬種が飼いやすいとは限りません

毎年犬種の人気ランキングで上位に入るのが、トイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンドです。人気が高い犬種だから飼いやすいとは限りません。

例えばミニチュア・ダックスフンドです。小型で胴長短足のかわいらしい外見ですが、ダックスフンドも地中の巣穴にいる小型獣を追う猟犬でした。そのためよく鳴き、スタミナ旺盛です。毎日の散歩以外にも適度な運動をさせるなど、思いの外手がかかります。

人以上に大切な性格の相性

性格の相性が良くない犬との暮らしは、お互いにとても苦労します。言葉で直接的に「嫌だ」という意思表示ができないため、お互いにストレスが溜まり、体調不良という形で現れてしまうからです。

完璧主義できちんとしたい飼い主さんと、活動性の低いおっとりした犬の組み合わせは、飼い主さんにとってイライラの種となるでしょう。またズボラで細かいことを気にしない飼い主さんと、トレーニング性が高く褒められることに喜びを感じる犬の組み合わせは、犬をイライラさせるでしょう。

「珍しい」外見に潜むリスク

希少な犬種や珍しい毛の色など、他と異なる「珍しい」外見を選んでしまうと、高いリスクを内包している可能性があります。

「珍しい」外見を作り出すために、近親交配などによる無理な繁殖を繰り返している場合、先天的な病気を抱えていることがあるからです。好発する病気がある犬種は、インターネットや書籍などで情報が公開されていますので、事前に調べておくことが大切です。

体力の相性が合わないとお互いに不幸に

元々体が小さくて力の弱い飼い主さんが、力が強くて体の大きい犬を迎え入れると、万が一の時に愛犬を守れませんし、寝たきりになった愛犬に寝返りを打たせることもできません。

また高齢で体力が落ちた飼い主さんが、スタミナのある活動的な犬と暮らしてしまうと、思う存分体を動かすことのできない犬は、心身ともにストレスを抱えてしまうでしょう。このように、犬の体力と飼い主さんの体力のマッチングも、とても大切です。

具体的な選び方の例

一緒にスポーツを楽しみたいなら

愛犬と一緒にスポーツを楽しみたいなら、トレーニング性が高く、活発で遊び好きでスタミナのある犬種が良いでしょう。

中型犬ならボーダー・コリー、大型犬ならアイリッシュ・セターやラブラドール・レトリーバー、小型犬ならジャック・ラッセル・テリア、ミニチュア・ピンシャー、シェットランド・シープドッグ、カニーンヘン・ダックスフンドなどがおすすめです。

穏やかに暮らしたいなら

落ち着いて穏やかに暮らしたいなら、活動性が低くてあまり興奮しない、おっとりとした犬種がおすすめです。また落ち着きのある穏やかな犬種は、集合住宅での暮らしにも向いています。

小型犬なら狆、ペキニーズ、ビション・フリーゼ、大型犬ならバセット・ハウンド、セント・バーナード、ゴールデン・レトリーバーなどが良いでしょう。ただし大型犬は力があるため、体力に自信のない飼い主さんにはすすめられません。

小さな子どもがいる家に迎えたいなら

小さなお子さんがいるご家庭に犬を迎える場合、気をつけたいのが犬の攻撃性です。トレーニング性が高く子どもへの攻撃性が低いおおらかな性格の犬種であれば、お子さんの良きパートナーになることでしょう。

大型犬ではゴールデン・レトリーバーやセント・バーナード、ボルゾイなど、小型犬ではパグ、ボストン・テリア、狆、ビション・フリーゼなどが候補に挙げられます。

番犬にもなる犬を迎えたいなら

一軒家にお住まいで留守にする時間が長いため、番犬としても活躍して欲しいという方におすすめなのは、縄張り意識と警戒心の双方が強い犬種です。

大型犬ならジャーマン・シェパード・ドッグ、ドーベルマン、小型犬ならミニチュア・ピンシャー、カニーンヘン・ダックスフンド、ケアーン・テリア、ヨークシャー・テリアなどが候補に挙げられます。

まとめ

結婚であれば、そりが合わなくても離婚すればそれで終わりです。しかし、犬を迎えるのは養子を迎えるのと同じなので、「お別れしましょう」というわけにはいきません。実際に迎え入れる前に、犬種特性や犬の性格をよく調べ、相性の良い犬を選ぶように心がけましょう。

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