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「素人は認めない」妻に宣戦布告! 報復した女の思わぬ誤算。悠々自適生活の“代償”は大きかった

コクハク

なぜ、禁断の恋に?(写真:iStock)

【不倫ドキュメント・ファイル~なぜ禁断の恋をするのか?】

 世の中が不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚外恋愛経験者だという。SNSやマッチングアプリが普及し、不倫のハードルは下がる一方。しかし、その裏にある人間の欲望と自己演出には注意が必要だ。

 ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。

 世間が「不倫=絶対悪」と決めつけるなかで、それでも、人はなぜその扉を開けてしまうのか。禁じられた恋に身を投じる不倫の背景をCA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持ち、数々の人間模様を見てきた筆者が読み解いていきたい。

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「周囲に迷惑をかけない」が最低限のルールだが…

(写真:iStock)

 不倫をするなら、「周囲に迷惑をかけない」のが最低限のルールだろう。道ならぬ恋だからこそ、ひっそり始まり、ひっそり終わるのが大人のマナーだと筆者は思う――。

 今回、取材した絵里さん(42歳経理/バツイチ子供あり)は、その常識を覆す女性だった。

「相手は文夫さん(55歳実業家/妻子あり)という男性で、私が中途採用で入った会社の社長です。不動産、金融、雑貨店まで手広くやっていて、親密になって1年半。娘の大学の学費相談に乗ってもらっているうちに男女の仲になりました。

 色じかけと言えば聞こえが悪いですが、資金援助が目的でした。結果、給料とは別に生活費、学費、マンション代まで出してもらえるようになったんです」

可愛げのある女を演じ、関係は加速

(写真:iStock)

 奥様とは政略結婚で、仲は冷え切っていたという。

「奥様は神戸の政治家の娘で気位が高く、文夫さんは『リラックスできない』と漏らしていました。だから私は癒し系を演じて、可愛げのある女を貫いていたんです。このまま愛人で悠々自適に暮らせるとタカをくくっていました」

 文夫さんは老舗寝具店の次男で、長男はタクシー会社の役員という経営者一家だ。

 そんな中、奥様が親の介護で神戸に戻ることが増え、関係はさらに加速した。

「私の娘は大学の寮に入っているので、奥様が留守の間は堂々とデートできます。社員も気づいているみたいですが、誰も何も言いません。文夫さんは私生活に口を出されるのを極端に嫌うから、怖いんでしょうね」

本妻の牽制「プロの女性以外は認めない」

プロの女性以外の愛人は認めない(写真:iStock)

 そんな絵里さんだが、奥様とも顔を合わせたことがあったという。

「高輪の豪華マンションでホームパーティが開かれたんです。奥様の手料理が並び、招待客は男女5名ずつ。私は素知らぬ顔でおしゃべりをしていたら、終盤、奥様が満面の笑みで文夫さんに言ったんです。

 ――あなた、私の父にも愛人はいたけれど、相手は銀座のクラブのママよ。プロの女性以外の愛人は認めませんからね。

 場が一瞬で静まり返りました。文夫さんは慌てて笑ってごまかしていましたが、完全にバレていると悟りました」

 案の定、奥様は絵里さんを「愛人」と見抜き、夫に釘を刺したという。

「『ホステスや芸者ならいいけど、素人女はだめ。距離感を理解していないから』と。『あなたとは離婚しないわ。息子夫婦には孫もいるから』と激昂したそうです」

逆上した絵里さんは報復に出るが…

身元調査書が送られてきて(写真:iStock)

 これに逆上した絵里さんは、常軌を逸する行動に出る。

「文夫さんに贈られた高級ランジェリーを包みなおして奥様に送りつけたんです。『私は愛されているのよ』って見せつけたかった。でも、さすが政治家の娘、黙っていませんでした。興信所を使って文夫さんの身元調査書を私に送り返してきたんです」

 そこには、絵里さん以外にも愛人がいる事実が記されていた。

「私と同じ40代のシングルマザーで、横浜でステーキハウスを経営しているそうです。客を装って行ってみたら、楚々として従順そうな女性。元は赤坂のクラブのホステスで、文夫さんがクラブを辞めさせ、ステーキ店を持たせてあげたそうです」

 奥様の言葉が脳裏によみがえる。

 ――プロの女性以外の愛人は認めませんからね。

 ――素人女は相手にしないで。距離感を理解していないから。

悠々自適の生活を夢見た代償

(写真:iStock)

 絵里さんはショックを受けつつも、文夫さんには何も言えずにいる。

「言ったら最後、生活費も学費も途絶えるし、会社も辞めることになるかもしれない。知らなくていいことを知ってしまって、疑心暗鬼に駆られ、精神的に病んでしまいました」

 現在、絵里さんはメンタルクリニックに通っている。

 不倫の最低ルールは、誰にも迷惑をかけないこと。社員に気づかれ、妻を怒らせるなど論外だ。悠々自適の愛人生活を夢見た代償は、あまりにも大きかった。

(蒼井凜花/作家・コラムニスト)

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